あらまほし

雨季

第1話「師走」

1

看板も掲げていない喫茶店のような西洋風の赤レンガの建物の扉に手をかけた。

板チョコのような形の扉の横に殴り書きで営業中という張り紙が貼ってあるのが見えた。

それに溜息を吐いた。

「いらっしゃいませ。」

店の中に入ると気だるそうにカウンターにもたれている睦月の背中が見えた。

「睦月、そんな態度ではここにお越しになった方に不快感を与えますよ?」

また溜息を吐きながら言った。

「いいんだよ。どうせ、ゼッテーに誰もこねぇんだから。」

相変わらず背を向けたまま睦月は言った。

「全く・・・。」

吐き捨てるようにそういってから睦月の頭を鷲掴みにして、強制的に振り向かせた。

「話をするときは顔を見て話せと普段から言っているでしょう?それに、言葉は上品に使いなさい。」

師走は目と鼻の先まで睦月に近寄り睨んだ。

そんな雰囲気に圧倒され、睦月は渋々返事をした。

「よろしい。」

満面の笑みを顔に浮かべて睦月の頭から手を離した。

睦月はすかさず掴まれていた頭を両手でさすった。

「それと、今日は客人がいらっしゃるのでくれぐれもあのような態度はしないでくださいね。」

睦月は返事をせずに椅子の背もたれに力なくもたれた。

「師走、その子にそんな難しいことを言っても無駄だよ。お子様は、飴玉でも与えて奥の部屋に放り込んでおくのが一番だよ。」

そう言いながら店の奥からこの店のオーナーの弥生が腰までのびた黒髪を揺らしながら出てきた。

「誰が子供だ!!」

勢いよく立ち上がり、弥生の前に立った。

「お前以外に誰が居るって言うの?」

睦月をあざ笑うように言った。

そんな態度に腹を立てた睦月は弥生の胸倉を掴もうとしたが、師走に後ろから首根っこを掴まれた。

「離せ!俺はこの・・・。」

言いかけたところで師走の手に口を塞がれた。

「すいません。」

師走はそのまま弥生に謝った。

「別にあなたが謝ることじゃないわ。」

そう言うと、弥生はカウンターの上に置いてあった大きな瓶を手にとった。

その中にはホルマリンの中に浮いている得体の知れない生物の右腕が入っている。

それを見た瞬間、睦月は一層暴れた。

「大丈夫。こんな物に興味はないから何もしないわ。師走、いい加減、その子を離しなさい。」

言われた通りに睦月から手を離すと、弥生は睦月にその瓶を手渡した。

「こういう大事な物はちゃんと自分で持っておかなくちゃいけないのよ?」

冷たく睦月に笑いかけながら弥生は右手を軽く振りながら店から出て行った。

そんな後ろ姿に向かって睦月は舌打ちをした。


自分の欲望に忠実になり身を滅ぼしかけた。

そんな自分を救おうと手を差し伸べられたけど、自分のどうしようもない欲望が希望を潰した。

救われたいけど・・・自分でその可能性を潰してしまったのだから、それを口に出すのは馬鹿げている。

いや、そう言われたんだ。

味気なく感じる外気を深く吸い込みながら、喫茶店のような赤いレンガの建物を見上げる。

疲れた。

そう思いながらその建物に吸い込まれるように扉を開けた。

「いらっしゃいませ。」

そんな声とともに、メガネをかけたインテリ風な優男がひとつに束ねた黒髪を揺らしながら店の奥から現れた。

店内を見回すと、向かって右側にカウンターと六つのスツールと四人がけの丸いテーブル席が三つ見えた。

「こちらへどうぞ。」

優しそうな笑みを顔に浮かべながら男に促されるままにカウンターに座った。

すると、カウンターの内側で中学生くらいの目つきの悪い茶髪の少年が睨んできた。

「いらっしゃいませ。」

無愛想に少年は言うと背後の棚に並んでいる紅茶缶を手に取り、お茶を作り始めた。

先ほどの優男がカウンターの中に入り、私の正面に立った。

「はじめまして、私の名前は師走と申します。」

メニューを渡されるのかと思ったら自己紹介をされた。

それに首をかしげると師走は微笑んだ。

「当店では、お客様のように現実に居づらくなった方がもう一度前に進めるようにサポートをするのが仕事となっています。」

喫茶店の店員のくせに・・・ふざけているのかと思ったが、そんな雰囲気を感じられなかった。

「あんた、本当にそんなことを言ってんの?」

確かめるように言うと、師走は笑顔でそれを肯定した。

「それならさ、俺の寿命を長くしてよ。」

微笑しながら師走に言った。

「私どもはただサポートをするだけです。寿命が伸びるかどうかは、お客様しだいになりますので、保証はできません。」

その言葉に驚いた。

「俺は肝硬変で、医者からはさじを投げられてんだぞ?それでも、寿命をのばす方法があるって・・・あんたたちは医者なのか?」

すると師走は苦笑した。

「私たちは医者ではありません。ですが、のばす可能性があることを知っています。」

そのとき、少年が乱暴に紅茶の入ったティーカップを側に置いた。

気のせいだろうか、その瞬間少年の顔が痛みに歪んで師走を睨んだのは・・・。


「なら、どうやってのばすって言うんだ?」

挑発的に師走に言った。

師走は笑顔を崩さずに黒いエプロンのポケットから一枚の紙とペンを取り出した。

「この店の規則により、その方法は依頼を受けてからでないとお話することができません。」

眉間に皺を寄せて師走を睨んだ。

「そんなのを信用しろって言うのか?」

「もし、失敗してしまった場合は何でも一つだけ願いを叶えましょう。」

苦笑しながら師走はとんでもないことを言った。

「何でも一つって・・・例えば、金持ちにしろとか、超能力を使えるようにしろとかでもか?」

半信半疑で微笑しながらそう言うと、師走は表情を変えずに肯定した。

それを聞いて口元がにやけた。

どうせ、医者には助からないって言われてるし家族からも見放されてる・・・。

「へえ・・・なら、一つ頼んじゃおっかな。」

そう言ってペンを手にとった。

「この書類のここにサインをお願いします。」

師走の指差す書類に目を通すと、さっき失敗したときに言っていたことが書かれていた。

それに自嘲しながら早苗泰人と書類にサインした。


「何度言ってもお酒をやめないんだから、あげたって無駄よ。あんたが痛い思いをしてまで、肝臓を提供する必要なんかない。」

妻のそう言う声が聞こえた。

「こんなろくでなしだけど・・・それでもたった一人の僕の父さんなんだ。だから、僕の肝臓を父さんにあげます。」

息子の大海はじっと医者を見つめながらそう言った。

そんな大海の言葉が嬉しくて喉が微かに震えた。

仕事が上手くいかなくてそれを紛らわすように酒ばかり飲んでいた。

始めのうちは、妻も俺の健康に気遣ってお酒を取り上げたりしていた。

我慢ができなくて、家族に手を上げて酒を奪ったこともあった。

そんな最低で父親らしいことをしてこなかった俺のために、大海は自分が傷つくことを選んだ。

正直に言って嬉しかった。

本当にお酒を止めて、まともな生活を送ろうと思った。

でも、現実は上手くいかなかった。

自分の欲望をどうしても抑えることができなかった。

少しなら大丈夫・・・そんな気持ちに負けて病院に隠してお酒を持ち込んで飲んだ。

それを巡回している看護師に見つかった。

それから先は地獄だった。

「きっと、今回と同じようにまた同じことを繰り返すはずです。せっかく提供した僕の肝臓があっけなく無駄にされてしまうくらいなら・・・。」

目の前で医者と妻と大海がそんな会話をしている。

自分の死が目の前に突きつけられた気分になった。

死にたくない・・・死にたくないんだ・・・どうか見捨てないでくれ・・・。

それは生体肝移植を受けるために禁酒を行って一ヶ月目のできごとだ。


病院のベッドに醜く下腹を膨らまして昏睡している自分の姿をじっと見つめた。

「なあ、あんたはこんな家族からも見捨てられて風前の灯火な俺をどうやって救うって言うんだ?」

店に居たときと変わらない白いワイシャツと黒いズボンにエプロンをしている師走に言った。

「初めに申しましたように、私はあくまで早苗様をサポートするのが仕事です。救われるかは早苗様の行動次第になります。」

そう言って師走はベッドの側にあるカーテンに手を伸ばした。

すると、師走の手がカーテンとすり抜けた。

「見てお分かりになるように、現在の私たちは物に触れることができません。そして、他の人からも姿を認識されることもありません。」

そんな異様でありえない光景に目を見開いた。

「これは・・・夢なのか?」

思ったことをそのまま口にすると師走は微笑した。

「これが現実なのかどうなのかを信じるのは早苗様自身です。さあ、このあとはどうしますか?」

どうするって・・・。

突然のことに困惑した。

「焦らないでください。ゆっくり考えて、後悔のないように選択を行ってください。」

穏やかで落ち着きのある声で師走は言った。

それを信じられない気持ちで聞きながら、ある考えが頭の中を過ぎった。

「こんな・・・ファンタジーみたいなことができるならさ・・・こんな病に犯される前・・・いや、仕事が上手くいかなくなる前に戻すことはできないか?」

声を震わせながらそう言った。

「分かりました。それでは目を閉じて、私に着いてきてください。」

目を閉じると師走に手を引かれた。


仕事さえ・・・うまくいけば酒に溺れることはなかった。

家族に見捨てられることさえなかった。

「早苗様、もう目を開けても大丈夫ですよ。」

そんな師走の声を聞いて目を開けると忙しなく働いている同僚と自分の机に置かれたパソコンが見えた。

「早苗さん!」

突然、背後から自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。

それに驚きながら後ろを振り返ると、昔一緒に働いていた同僚の姿が見えた。

「ボケっとするなよ。せっかく通ったこの企画を物にする為には、そんな休んでる暇はないんだから・・・。」

苦笑しながら同僚がそう言ったとき、その同僚を呼ぶ声が遠くから聞こえた。

それに反応する様に同僚はそっちへと行った。

そんないつもどおりの光景に、あの病に犯された自分の姿に喫茶店でのできごと、師走という存在は夢では無かったのかと思った。

この企画が成功すれば・・・今よりも給料が増えて、楽な暮らしができる。

そう思い、俺は仕事に真面目に励んだ。


誰もいない真っ暗な職場で、一人ブルーライトの明かりに顔を照らされながらパソコンのキーボードを叩いた。

目に疲れを感じて、眉間を揉むように指を当てた。

「こんな夜遅くまでお疲れ様です。」

突然、師走の声が後ろから聞こえた。

驚きながら後ろを振り返ると、相変わらずの優しい顔つきで立っていた。

「あ、あんたは・・・。」

今まで夢だと思っていたことが・・・本当は現実かもしれないと思った瞬間だった。

「驚かせてしまってすみません。」

そのとき、警備員がライトを持って部屋の中に入ってきた。

「ああ、またあんたか・・・。いつもこんな遅くまで働いて、お疲れ様。」

警備員は師走の存在に気づいていないのか、いつものように穏やかな顔をしてそう言った。

「い、いつもすみません。すぐに、出ます。」

そう言ってパソコンの電源を急いで切ろうとしたそのとき、師走にそれを制された。

それに驚いて動きを一瞬止めると、警備員は首を傾げた。

「どうしたんだい?」

その言葉に愛想笑いを浮かべた。

「そう急ぐことではありません。落ち着いて帰り支度をしてください。」

師走はそう言ってパソコンを指差した。

眉間に皺を寄せながら師走を見つめ、強制的に電源を落とさずに電源を落とした。

「気をつけて帰ってね。」

荷物をしまい込んで部屋から出ようとしたとき、警備員はそう言って誰も居ない部屋の中を巡回した。

エレベーターの中に乗り込んで、師走の方を見た。

「どうして・・・あの警備員はあんたに気づいてなかったんだ?」

ボタンの側に立っている師走に言った。

「今の私は早苗様以外には存在を認識されません。あと、私との会話は心の中ですることも可能です。会話をする以外は早苗様の考えを読むことはできないのでご安心ください。」


家に帰ると部屋の電気はついていなかった。

誰もいない冷え切ったリビングに入り溜息を吐く。

テーブルの上にはラップのかかった夕飯が冷たく置いてある。

それに溜息を吐きながらラップを剥いで手で料理を摘もうとのばすと、師走に腕を掴まれた。

「せっかく用意していただいた夕飯です。ちゃんと、席についてしっかり食べてください。」

「俺は疲れてるんだ。少しくらい摘んで食べても問題は無いだろ?」

師走に抗議した。

「それならなおさら、ちゃんとした礼儀作法で食べてください。奥さんが早苗様のことを思って用意してくださったんですから。」

それを不服に感じながらもちゃんと食べれるように準備をしてご飯を食べた。

なぜだか、今日食べたご飯をとても美味しく感じた。

久しぶりに感じる・・・美味しさだ。


朝、目を覚ましていつものように朝食を食べるために食卓テーブルに付いた。

そこには既にご飯を食べ始めている小学生の大海とお弁当の準備をしている妻の姿があった。

久しぶりに見る大海の姿が新鮮だった。

ああ・・・こんな風景を見るのはいつぶりだっただろうか・・・。

仕事に追われる毎日が普通で当たり前だった。

家族のためと思い、ずっと懸命に働いてきた。

この先・・・仕事はうまくいかなくなって、やっきになって働いて・・・その辛さを忘れるために酒を飲んだ。

いつしか、酒が手放せなくなって・・・家族に手を上げて、なんのために働いてるのか分からなくなったんだ。

そんな自分の居場所が無くなったのを認めたくなくて、また酒に溺れた。

それを惨めに思うと、意図せずに目から涙が溢れ落ちた。

「ちょっと、どうしたの?」

まだ、俺の醜い所を見ていない妻が心配そうな顔をして駆け寄ってきた。

このまま俺と一緒に居れば・・・間違いなく迷惑をかけることになるだろう。

これから先に起こることを体験させたくなくて口を開きかけたそのとき、師走に目を覆われた。

「早苗様・・・なにも相手を突き放すことだけが守る手段ではありません。」

優しげな声で師走は言った。

「奥様をもっと信頼してあげてください。あなたは十分に頑張ってきたんですから、悲しいときは泣いたっていい。辛いときは弱音を吐いたっていい。それは、決して恥ずかしいことでもないのです。」

その言葉を聞いて、静かに深呼吸をして妻の顔をじっと見つめた。

その日、初めて会社を休んだ。


「これで私の仕事は終わりです。それでは目を閉じてください。」

静かに優しい声で言う師走の言うとおりに目を閉じた。

そして、いつもと同じように師走に手を引かれて歩いた。


10

「こ、こんにちは・・・。」

洗ったティーカップを拭いていると店の入口からそんな小さな声が聞こえてきた。

睦月はそれに疑問を感じながら扉に視線を移した。

黒くて長い紙を赤いリボンで二つ結びにした女の子が怯えた様子で立っているのが見えた。

「あんた誰?うちの店の制服を着ているみたいだけど新人?」

女の子を睨みながら言った。

「わ、私は長月と言います!初めまして!!」

長月は慌てて自己紹介をすると勢いよくお辞儀をすると同時に近くにあった椅子の背もたれに額をぶつけた。

「お前・・・それわざとやってんのか?」

冷ややかな視線を長月に向けた。

「わ、わざとでは・・・。」

そう言いながら一歩前に出た瞬間、足をもつれさせて転んだ。

そんな長月の行動に耐えかねて、睦月は溜息をついてからそばへと近寄った。

睦月がしゃがみ込むと同時に長月は涙を流しながら起き上がった。

「大丈夫か?」

長月に向かって手を差し伸べながら言った。

「い、痛いです・・・。」

涙目になりながら額を抑えて長月は言った。

「こ、これで涙拭けよ・・・。」

ポケットから青いハンカチを取り出して渡した。

「あ、ありがとうございます。」

長月は涙を流しながら顔に笑を浮かべて言った。

その言葉を聞いた瞬間、顔が熱くなった。

「べ、別にそんなんじゃねえよ。俺は床がお前の涙で汚れるのが嫌だったんだよ。だ、だから、わ、渡したんだからな。」

顔を見られないように素早くカウンターへと戻った。


11

目を覚ますと病院の廊下が見えた。

それに驚きながら辺りを見回すと、心配そうな顔をした妻と大人の姿の大海が落ち着きのない様子で真っ白い扉を見つめていた。

その扉をよく見ると、手術中という文字が浮かび上がったランプが見えた。

なにが起こっているのか理解できずにその扉を見つめていると、看護師が中から出てきた。

「おめでとうございます。元気な女の子ですよ。」

その言葉を聞いた瞬間、大海は嬉しそうに顔を綻ばせながら涙を流した。

「お父さん、私たちにもようやく孫ができたわよ。」

嬉しそうに妻もはしゃいだ様子で私の両手を握った。

この状況に理解できず、辺りを見回して師走の姿を探したがどこにも見当たらなかった。

あれは・・・夢だったのだろうか・・・。

不思議に思いながらこうなった経緯を思い返そうとしたが、別に今の状況に違和感を覚えることは何一つとして無かった。

むしろ、あの病気のになった日々が悪い夢じゃなかったのかと思えた。

「一体、どうしたのよ?」

幸せそうに笑みを浮かべながら妻は言った。

それに対して静かに微笑んだ。

「いつもありがとう。」


12

看板のない喫茶店風のオレンジのレンガの建物がある。

その扉を開けると、気持ちよさそうにカウンターに突っ伏して眠っている睦月の姿が見えた。

そんな睦月の姿に溜息を吐いて店の中に入ろうとしたそのとき、背後から何かが飛びついてきた。

そのせいで床に倒れ込んだ。

「す、すいません。」

久しぶりに聞く長月の泣きじゃくる声が聞こえた。

「長月、泣いてないでそこからどいてやれ。」

さっきのもの音で起きた睦月がそう言うと、体が軽くなった。

床に勢いよく打ち付けた額を抑えながら起き上がり、隣で泣いている長月に視線を移した。

「師走ちゃん!ごめんね。ごめんね。」

そう言いながら長月は師走に泣きついた。

「姉さん、泣くのは後にしてください。」

溜息混じりに師走がそう言うと長月はそっと離れた。

「お前らって・・・兄弟だったのか?」

心底驚いた様子で睦月がそう言った。

「はい。この方は私の姉の長月と言います。」

それに合わせるように長月は深々とお辞儀をした。

「ね、姉さんって・・・どう考えても、身長差的にも行動的にも妹だろ!?」

そう言いながら睦月は驚きのあまり、椅子から落ちた。

「睦月、いくらなんでもそれは失礼ですよ。」

睦月を睨みながら言うと、長月にそれを制された。

「師走ちゃん、別にいいの。本当のことだしね。」

苦い笑みを浮かべながら長月は言った。

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