【北海道旭川市】雪の積もる音

作者 夜野うさぎ

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★★★ Excellent!!!

しばらくぶりに帰る地元って
それだけでなんかノスタルジックな気分になるものですが
それだけだと絵葉書で見たというのとあんまり変わらない。
懐かしいなぁ、と思うだけ。

ただ、そこで「人」と出会う。
記憶の中にある人と再会する。
こうなってくると話は全く別で。

忘れていたはずの事も次々と思い出すし、
自分の中の時間はどんどん遡っていくしで
大変なことになっていく。

中学時代に故郷(旭川)を離れた主人公が
「お酒を飲めるようになって」帰って来る。
そして、同級生たちと「地元のお酒」を愉しむ。
もちろん、思い出話に花を咲かせながら。
ほんのりほろ苦いものを感じたりもしながら。

故郷の記憶が、その頃の出来事が、
鮮やかで素晴らしいモノだったからこそ成り立つ
四次元的なノスタルジー。

こういうの、私も覚えがあるなぁ。
――とか、郷愁に駆られる作品でした。