分娩室

煉獄よ

お前は、我が床へつきぬるを見計らい訪れたるや

血に餓えたる蛆が、闇に紛れて、我を眈々と睨みにけり

やがて這い出で、我が肌をこそ犯せ

沸々と、蛆湧きて、内の肉食む

煉獄よ

お前は、我が喜びを知りぬるを見計らい訪れたるや

愛に餓えた猛犬の如く、我に擦り寄りぬ

烈火の如き痛みは、我が肌を削りて、鮮やかなる血を流させむ

煉獄よ

我はお前を愛したり

お前を迎えし時、我は微笑み、何も纏いはせぬ

美しき裸体で、お前の供物とならむ



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