人生を私の後ろに置いていくことにおける冷たい温もり。
心だけが生き急いでいる感覚に溺れる。体は順当に一秒を刻み、一分を越え、一時間を耐え忍び、一日を跨ぐ。その間にも心は数え切れないほどの未来を夢想し、あるいはそれなりに大きく煌めく希望とあくまで想像上ではあるが一般的に厳しいとされる現実とやらを区間の両端に置いた数直線上で自分の位置をぐりぐり動かしながら、何度もなんども現在に戻り埃っぽい部屋
目醒めて思う、“畢竟、私は何をしたかったのだ?”
そしてまた似たり寄ったりな未来に己を飛ばし、満足して時間を潰していく。
心だけが生き急ぐ。そしてほんのり辛くなる。
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