愚にもつかない韻遊びは踏みしだいた尸の夢を見るか。




 寝付けぬ夜の熱。

 此処ここにしか寄る辺を持たぬ心。

 もたついた研鑽家が個々に流す半ば傷心気味の泪。

 捨て身で焼身し昇進した小心者の衝心。

 正真正銘の焦心を照らす照明付きテラスの存在証明。

 ツキ奪いの月が伸ばす剣山のような銀光。

 ジャックした明日行きのバスから零れ出た絶望色の賛歌。


 夜が明ける。暁の あかつき 光が身を焦がす。浄化した魂は連続性の枷から解き放たれて、一刹那前の君と全く同じスワンプマンに人生を預けた。起きなよ、おはよう。



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