ヤンキーオタクで何が悪い!
ことぶき ツカサ
第1話 猿山に放尿して何が悪い!
「アリスたんhshs」
俺、本山(もとやま) 高明(たかあき)は大好きなアニメのヒロインの画像を見ながらhshsしていた。最近彼女にフラれ、その反動で2次元にどハマりしてしまった高校3年生だ。だって、3次元すぐ浮気するし? 3次元よりアリスたんの方がかわいいし? 天使だし? むしろ、俺の嫁だし。
まともな高校には行っておらず、腕にその彼女の名前の刺青が彫ってある。所為ヤンキーだ。ケンカは嫌いだけどな。
テレレレレ♪
何だよ、うっせーな。ケータイのディスプレイを見る。「田中(たなか) 瑠(りゅう)」とある。いや、お前かよ。
「ま○こ?」
「ま○こ、ま○こー、高明、今何してる?」
「アニメ画像見てる」
「ヒマだね? 遊ぼうよ」
「あれ? 瑠、彼女といるんじゃねえの?」
「あー、今日はもう解散したんだ」
「あっ、そう。じゃあ、いつものとこで集合な」
「うん、わかった!」
「んじゃ、パイ○―ン」
瑠は、ヤンキー仲間だ。少し長めの髪を茶色に染め、左耳にピアスの穴を三つも開けている。まあ、そんなことはどうでもいい。問題は顔だ! かわいいのだよ! 普通にアイドル級だよ! 男なのに! 男の娘なのだよ!! しかも、ボクっ子だぞ!! 俺のオタ心がくすぐられるぜよ。グフフ……。ただ、軍オタなんだよな……。あの趣味ばかりは理解できねえ。
ま、顔良けりゃいいか。とりあえず、あのかわいいお顔だけでも拝みにいきますか。
サンダルに足を突っ込んで、年中無休のスーパーへ向かう。瑠に似合うコスプレ衣装をあれこれ妄想しながら、ダラダラペタペタと。
「やっぱり、アリスたんの衣装は必須だよなー。いや、でも瑠だったらセレスたんの方か。いや、あえての冬乃たんも捨てがたい」
そんなこんなで、盛り上がってきたところで到着だ。お、もう来てたか。やっぱかわいいなあ。服、アメリカ空軍だけど。そういや、なんで俺らっていつもエロ本コーナー背にしてヤンキー座りすんのかなあ。
「ういーっす」
「やっと来たー。遅いよー」
「しゃーないだろ。で、今日はなにすんの?」
「まあ、待って。もうすぐあやつが来るから。あやつに聞いて」
あやつ……まさか。
「ちー○こ、ち○こ! まー○こ、ま○こ!」
バカでかい声で、バカ歌熱唱してるバカが、バイクに乗ってやってきた。ホントバカだなあ。この男、は白田(しろた) 洋昭(ひろあき)。俺らの2個上で、一番頭がおかしいやつだ。俺は、たーちゃんと呼んでいる。
白田の見た目は……金髪のゴリラとしか言いようがない。ピアスは左耳だけで、肩にはここのスーパーのロゴが刺青されている。そして、俺の影響を受けて、アニオタだ。
「お疲れ、たーちゃん。で、今日は何すんの?」
「今日は、猿山に行って、そこにしょんべんかけようと思う!」
はい?
「悪い。もう一回言ってくれ」
「猿どもに我らの聖水を恵んでやろうと思う」
うん、バカだ。ホント、バカだわ。そんなバカにはこう言ってやらねばなるまい。
「たーちゃんよ……そいつは……最高に面白そうじゃねぇか!」
「だろ!」
「は? バカじゃないの? 死ねば?」
瑠、冷たくキツイツッコミあざっす。
「そんな瑠もかわゆす////」
「高明、キモッ……」
「とりあえず、2人とも猿山行きや」
そうして、俺たち3人は猿山へ向かった。あ、瑠も行くのね?
俺と瑠は車で猿山に向かい、たーちゃんは、バイクで向かった。なんで1台でまとめて行かないのかって? 単純にみんな自分の乗り物に乗りたいからだよ。わかるだろ。
ブーン! ブンブン! ブーン!
それにしても、相変わらずたーちゃんのバイクは良い音してんなあ。ま、俺の車も負けてないけどな。
真夜中の車道を80キロ出して飛ばしていると、あっという間に猿山についた。そして、俺達は、鉄格子の前に一列に並んだ。
「さて……、やるか」
「ああ」
「しょーがないなー」
たーちゃんも、瑠も真剣な顔になり、猿山を見つめていた。
「構えー!」
たーちゃんの号令により、俺達はズボンをパンツごと一気に下ろした。
「よーい!」
俺たちは自分のち◯こを手に持ち、狙いを定める。
「発射ー!!」
そして、ち◯こから一斉に、溢れ出す我らの聖水。滝のごとく激しく、力強く、そして美しい放物線を描きながら、猿どもの住処に浸透していく。
「んん~、ずっと溜めたから、最高にきもちぃ~」
「そんなに溜めてたの、高明。あっ、残尿が」
「ああ^^~、堪らねぇぜ」
それぞれの感想を口に出しながら、猿山にしょんべんをひっかけていた。
「すっしー、長くね!?」
ちなみに、「すっしー」は俺のあだ名だ。実家が寿司屋だから「すっしー」ね。ちなみに「寿司屋」とも呼ばれている。
「ああ〜、まだ出る〜。新記録出せそう~」
「あっ、やべ、かりんとう出そう。……どうやったら飛んで行くかや?」
「やめて! それだけは耐えて!」
しばらくして、俺は溢れるパトスをすべて出しきり、その快楽に浸っていた。
「最高だった……」
「高明、どんだけ出るの……」
「瑠はさっきからツッコんでばかりだな」
「そう思うなら、ボクにツッコませないでよ……」
瑠は脱力しきった表情を浮かべていた。
「そんなことよりさ」
「ん? なに? たーちゃん」
「ち◯こ、ずっと出してたら勃ったんだけど」
「バカか! 瑠もなんか言ってやれよ!」
「いや、もうなんかボク、白田のその言動には慣れたよ……」
たーちゃんが、真顔で何を言い出すかと思ったら、相変わらずのふざけたことを言い出した。
「ヤベェ、ムラムラしてきた。ここでオ◯ニーしていい?」
「それは流石の俺でも、ツッコむわ。勘弁してくれ」
「ボクは、もう疲れた……」
今のたーちゃんの発言は俺もドン引きした。そして本来ツッコミ役の瑠は、もう突っ込む元気もないようだ。
「S○Xしてえよー。あっ、今から風俗行かね?」
「あり」
「いや、金ないでしょ。お前ら」
「くっ、じゃあヤレる女探そうぜ」
「あり!」
「まあ、それなら」
瑠くん、それならいいんですね。
「最悪、田中でもいい」
「ふざけんな! 死ね!」
「あり!」
「ありじゃない!」
そんな漫才をしながらも、俺らは次、何をするかを考えていると、俺はあることに気づいた。
「俺ら、下はいてなくね?」
「「あっ」」
しかし、俺らが気づくのが少し遅かった。パトランてからすなら音も出してきてくんないかなあ。いつの間にやら警察がたーちゃんの後ろに立っていた。
「白田、田中、それに寿司屋もか。お前らちょっと来い」
「「はい……」」
「ま、待って! この後深夜アニメがあるから! 俺帰らないと間に合わないから!」
「いいから来い」
「アリスた〜ん!!!!」
そうして、交番まで連行されたのだった。
※良い子のみんなはマネしないように
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