〈自立人形〉と〈復古人形〉
◆〈自立人形〉(ネウロパストゥム・アウトマティク)とは、意志を持って活動する人型の自動人形である。
◆神代歴時代に、神代人の奉仕機械として製造された。神代歴時代に作られた超古代の遺物であり、今日においてはその製造技術は失われている。しかし、それらを模した複製品『復古人形』(アウトマティク)は各国で盛んに作られている(特にダイチェラントラ大陸中部~東部に掛けての国々で、製造が盛んである)。
◆〈自立人形〉は女性型の存在が非常に多い。僅かだか男性型も存在している。
◆〈自立人形〉は人工魂魄ではなく〈精神石〉(アニムス・クリュスタルス)が基幹制御システムとして用いられている。エネルギー源は主に太陽光と魔晶石。約一~二時間の日光照射、または二~三g前後の魔晶石摂取により、約一〇日間(エウロペロ・オヴェル空域における一週間)の稼働が可能である。中には相転移動力炉/大気魔素圧縮炉を持ち、一切エネルギー源の補給を必要としない〈自立人形〉も存在する。強大な魔術を扱え、中には異界から召喚獣を呼び寄せる程の魔力を持つ存在もある。
◆また妊娠をして、子供を生む事が可能な存在が非常に多いのも特徴である。自立人形との間に生まれた子供は九九.九九九九%の確率で〈血統騎士〉になり、そして通常の〈血統騎士〉よりも強力な力を持ち、青年期から不老になるという身体的特徴を持つ場合が非常に多い。その為、王家/皇室/名門貴族で代理母として代々受け継がれている〈自立人形〉も存在している。
◆男性型も同じくで、女性を妊娠させる事が出来る存在が圧倒的に多い。また、その結果生まれた子は九九.九九九九%の確率で〈血統騎士〉となり、そして女性型から生まれた子と同じく、通常の〈血統騎士〉よりも強力な力を有し、青年期から不老になるという身体的特徴を持つ。
◆またそれらから生まれた子供の特徴として、生まれながらに強力な念動力が使えたり、守護霊を使いこなし、HRクラスの〈大いなる騎士〉に搭乗可能な者が多い事があげられる。その理由については不明である。
◆一説には、〈自立人形〉は『鋼の子』の製造装置だったのではないかという説もあるが、考古学的裏付けが弱く、定説には至っていない。
◆人工魂魄を作る技術は、〈精神石〉の研究によって確率された。
◆〈復古人形〉とは、人工魂魄によって制御されている人型自動人形の事である。
◆〈復古人形〉はサービス業や単調作業に従事している事が多く、または人が立ち入るには危険な領域(主に〈地の底の大地〉)での発掘/採鉱作業を行なう事も多い。その為に〈賦役者〉(コロガタリア)と呼ばれる事も多い。〈自立人形〉と違い、機械的で感情がない。モノアイである人形も多い。
◆〈自立人形〉と〈復古人形〉は下記の特徴によって大別される。
・〈復古人形〉……圧縮木材製・強化磁土製の二種類がある。国際法により、素材の特徴を生かした造形にする事(圧縮木材製なら木目を生かし、強化磁土製なら光沢のある釉薬を使う等)と、両足裏もしくは背中に製造メーカー/製造年月日/型番が刻印されていないとならない。また馬力は最大一五〇馬力までしか許されない。動力源は小型魔晶石炉である。表情がない。体温がない。
・〈自立人形〉……一級ハイペリオン合金と、謎の物質である『恒温メチルゲルセラミック』と『液体硝化白金』と謎の有機化合物で作られている。自動修復が可能。二~三〇〇〇馬力クラスの物が多い。生殖活動が可能。また非常に感情が豊かであり、表情が豊富。人間と遜色がない。恒温であり、常に三七~三八℃の体温を保っている。
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