〈魔竜王〉

◆〈魔竜王〉(ドラコーレークス・アメンテス)とは、神代歴時代に神代人によって生み出された決戦兵器的存在である。


◆ちなみに〈魔竜王〉という名称は学術的名称である。契約の騎士と契約を結ぶ聖竜族と区別する為に用いられている。本当の呼び名については古代神代人が使った神代語であるので、今日においては誰もそれを発音出来る者はいない。


◆姿形は六ないし八枚の翼を生やした竜。全長は数十メートルを越す物が多い。


◆伝承によると、神代人が大母神スライヤーナより譲られた『虹の涙』(ラクリマ・プルウィウス・アルクス)と呼ばれる物質により生み出した存在であるという。


◆非常に人懐っこい性格の個体が圧倒的に多いのが特徴。そして『人々を守る』という意識が非常に強い。


◆その為、『聖竜王』(ドラコーレークス・フルゲンテス)と〈魔竜王〉を呼称する国や民も多い。


◆作られた目的は不明である。研究学会でも様々な意見が噴出しまとまっていない。


◆百数十万年を生きている個体が多く、非常に長命である。


◆また死んでも、一介の人身に転生を繰り返す事が多いのも特徴の一つである。そして重大な危機が生じる時に記憶と生前の能力を顕現させ、勇者として人々の平和の為に戦う者が多い。


◆また人身に変異した個体も存在する。概ね、何らかの約束を果たす為に人身に変異したケースが多く、その際、寿命も人並みになってしまう。


◆中には人身の中に封印される個体もあり、その際は自らを封印する者に莫大な力と叡智を授けるケースが多い。


◆それらの人物は〈竜王〉(ホムネス=ドラコレークス)、または〈真王〉(レークス=ヴェルゥム)と尊称される。


◆独立を保つ小国の中には、この魔竜王と非常に深い友好関係を結んでいる国も存在する。


◆大巨獣都市に暮らしている個体も存在する。そういう個体は法律の知識が豊富な個体が多く、永世最高裁判長の地位にある個体が多い。


◆魔竜王は人と交わる事も可能で、そうして生まれた者は〈半竜人〉(スチェシート・ドラコ)と呼称される。竜に変身する能力を持っている事が多く、竜が持つ莫大な魔力と、異能力を操る事に長けている。


◆各国の王家/皇家/名門貴族家の中には、この〈半竜人〉の血統から興った家、もしくはその傍流から派生した家もある。

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