大巨獣都市

◆全長が数キロメートル以上に及ぶ巨大な魔物は温和な性質を持つ物が多く、それらは大巨獣(マークシムス・サウルス/Maximus sauros)と呼称される。


◆それらの大巨獣は決まった範囲をテリトリーとして行動し、更にはその背面に豊かな水資源を湛え、豊富な森林地帯を有している事が非常に多い。その結果、それらの背に居住し、都市が作られている場合が多い。それらの都市は大巨獣都市(サウルス・コローニア/サウルス・ウルブス/Sauros colonia/Suaros urbs)と通称されている。


◆金融・商業・観光を主要産業にしている都市が多く、また入植者が中心になって作られた都市が多いので、非常にオープンな性質の所が多い。中には固有の農産品輸出を産業にしている都市もある。また精密機器の製造/開発に優れた都市も数多い。


◆しかし、ごく稀に固有の宗教を信仰し、非常に閉鎖的な都市も存在する。


◆強い自治権を持つ都市が多く、独立した都市国家になっている所もある。中には国の首都となっているケースもある。


◆なお死した大巨獣の遺骸の上に都市を作っているケースも普通にある。


◆大巨獣との間に意志の疎通を図れる特殊な能力者が稀に大巨獣都市の中に生まれる事があり、そういった人物は非常に重宝される。


◆温和な性質を持つとはいえ、自身に対する攻撃には非常に強力に抵抗する。その為、大巨獣都市への攻撃はあまりにも危険性が高く、基本的に国際法で禁止されている。


◆また多くの大巨獣は魔物としては最高レベルの脅威・危険度判定である〈王者級〉・〈帝王級〉・〈殄戮てんりく神〉として認定されており、日本円で換算すると数百京~数十垓円もの懸賞金が懸けられている。これらの措置は大巨獣への攻撃を未然に防ぐ目的がある。


◆その為、戦争難民の避難所としての役割も大巨獣都市は担っている。


◆また高い神性を有している存在も多いため人類種との交配も可能であり、大巨獣都市との間に子供をもうけ、夫婦関係を築いている人物は珍しくない。

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