魔族(ステルラ・イーレ)

◆神代人によって生み出された五つの奉仕種族の内の一つ。神代人から四種族を管理する職務を任されていたらしい。


◆非常に長命である。殺害されない限りはずっと生き続ける事が可能な者もいるし、不死の体質の者もいる(その不死の魔族を唯一殺せるのは神代人やHRクラスの〈大いなる騎士〉である)。


◆主な特徴としては、血の濃い者は魔術杖を始めとしたマジックアイテム類を使わずとも魔術・魔導を扱える。また魔道を使える。


◆また血が濃い者の特徴として性別があるものの、一定ではないという特徴がある。魔族の血を受け継いだ者の中には、後天的に性別が変わってしまう者もいる程。魔族の血が濃い者は意識的に性別を変える事が出来る。また魔族血統が濃い者で血統騎士として生まれる者は、ごく僅かな例外を除いて存在しない。


◆皮膚の色が様々の人種が多い。また角が生えている者と耳が長い者が数多い。


◆吸血でエネルギーを補給する吸血種も存在する。


◆毒・呪殺が効かない。また、身体に毒・呪殺の効果を持っている者が数多い。


◆魔族しか発音出来ない、極低周波音域の言葉〈魔族語〉(ステルラ・カントゥス)を扱う事が出来る(人間の耳にはインド音楽の様な音色に聞こえる事が普通である)。それから様々な言語の発話・文章を、学習していなくても直感的に、その大意を理解する事が出来る。


◆先天的にテレパシー能力を持ち、相互に念話で会話する事が出来る。また点滅発光能力もあり、それによる通話能力も有している。


◆器物・棺桶に封印されている(もしくは思念体となって引き篭もっている)魔族も存在している。概ね、それらの魔族は神代歴から生きている『純血の魔族』(ステルラ・イーレ・スペリオール)である。悪行が過ぎて懲罰的に封印されているケースや、時々現れる『英雄』との間に子供を作る目的で自ら引き篭もっているケースや、数百年~数万年単位の長期間に渡る経過観察を必要とする実験をしているケースと、封印されている背景は様々である。ただ単に引きこもって寝ていたいだけというケースもある。


◆約束事を交わす時は『大いなる母スライヤーナとの盟約に従って』と前口上を入れる事が、文化的習慣になっている。


◆力のある魔族は自らの魂魄を分割して、器物に納めて保管する事が出来る。そして、自らの肉体の完全なコピーを作り、自らの魂魄をそれに移し替える事も出来る。その為、実質的に不死の状態になる事が可能である。


◆『契約の石』(ウィス・アルカヌム)を媒介に他者に融合出来る能力がある。その石によって魔族と契約を果たした者は〈血統騎士〉と同等の身体能力と、変身して『時が止まった世界』で戦う能力と、HRクラスの〈大いなる騎士〉と同じく奇跡や超常現象を発生させる事が出来る〈絶対なる巨人〉(フィリウス ・デイ・クラトゥム)を操る力を得られ、絶大な力を奮う事が出来る。


また『異邦人の国(地球世界)』で生活する為に、『異邦人の国』の人間と『契約の石』を介して契約を結ぶ事も多い。


◆『契約の石』の出現条件は判然としておらず、偶発的に出現するケースが圧倒的。魔族ですら、その出現を予想する事は不可能である。


◆一〇八の大部族に分かれている。


◆魔術を苦手とし、主に肉弾戦を得意とする存在は〈鬼人〉(オーク(Orc))と呼ばれる。

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