流れる人
冷凍氷菓
流れる人
誰かに聞いてほしかった。どんな些細なことでも、何かを求めていた。今でも求めていて、手にできないものだとしてもそれを欲しがって、(それが君の想いでも、永遠の命でも)世界の真理を知りたくて、でも知るのが怖くて。無くせないものが友情なら友情を育んで無くせないものがないなら一体なんで生きてるかわからなくなる。
一人で居るのが怖くて暗闇に飲み込まれてしまうのではないかと思い込んで考えるだけで苦しんでしまう。それでも影が付いてくるだけまだ良いと思っている。
自由を求めてた。自由がなんだかわからなかったから、今では自由すら飽きてしまってどうすればよいのかがわからない。この時間が壊れてしまったら私たちも壊れてしまうのだろうか。消えてしまった星は戻ることはない。消えてしまった光はもう戻らない。始まったなら終わるだろう。ならばどこを目指しているのだろうか。人生のうちにわかったのならうれしいことだと思う。始まったなら終わるのだ。終わるから始まるのだ。そうやって前向きにこの世であの風のように飛び回ることが出来たなら、それこそあの時求めていた自由なのかもしれない。(生の向こう側に存在していたらそちらへ行く?)何かを選べなければ行けないのかもしれない。早まった答えを出してもどうしようもない。今しかない答えを出すしかない。
不自由があったとしても魅力はあるでしょう。不自由だから変わるのでしょう。身も心もすべてが変化して一つになる。この自然とこの虹とこの空気の中へと
「永遠の命でもあなたは欲しいですか」
(私は答えなんかいらない)
自然へと帰ることにしましょう
好きな色は何か聞かれれば「空の色」と答えるだろう。空が私を解放してくれるものだと今でも信じているから。
(永遠に始まって、永遠に終わって。それで返るのです。原点へ。元の姿に)
流れる人 冷凍氷菓 @kuran_otori
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