第4話
5歳になりました。
俺のステータスはこんな感じ…
名前 :レオナール・フォン・グリューゲル
性別 :男
年齢 :5
種族 :人族
レベル:5
スキル:召喚術レベル3
(火魔法レベル2)
(水魔法レベル2)
(風魔法レベル2)
(地魔法レベル2)
(雷魔法レベル2)
(光魔法レベル2)
(闇魔法レベル2)
称号 :グリューゲル家嫡男
転生者(他者からの閲覧禁止)
女神の加護(他者からの閲覧禁止)
4歳の時に全属性を苦労の末、取得できた。
1年掛かって1レベルしか上がらないだと…⁈
やっぱり
この加護が無ければ、所謂天才と呼ばれる者達でも本来なら約数年…一般的には下手すれば十数年かかるようなものであり、それは様々な本で証明されている。
ちなみに魔術師の
もし、俺が召喚士でありながら全属性を取得できたとあれば、宮廷魔術師にはなれるだろうが…そんな窮屈な運命絶対嫌だ‼︎
でも、いずれバレるよな…。
と、一月程前に落ち込んでいたのだが、魔法のスキル表記が気付いたら()のスキル表記になっていたのだ。
何故か疑問に思って見てみると…
【女神の加護】
鑑定眼
魔力量絶大上昇
経験値取得大幅上昇
適性職業外でもスキル獲得可能
ステータス偽装
…⁈
何か増えてるー⁉︎⁉︎…ってか、見てるのかよ⁉︎
いや、そんな事はどうでも良い‼︎女神様ありがとうございます‼︎めっちゃ助かります‼︎もう大好き‼︎
その時程、変にテンション上がりまくったのは、今や恥としか言いようがない…黒歴史だ…。
そんなこんなあったが、5歳になってから本格的に訓練が始まった。
午前中は魔法の訓練を受け、午後は大剣術や盾術の訓練だ。
魔法に関しては、まぁいいとしよう。怪しくない程度に魔法を覚えていった風にしようと思う。
問題は、父さんだ。いや…あれは5歳にする訓練じゃない‼︎普通の子なら死んでいる‼︎木剣の代わりに初っ端から鉄剣ってバカかよ⁉︎
そして、手加減というものを知らないのか⁉︎
…そんな地獄のような訓練…いや特訓が俺の身に降りかかったのだ。
…絶対いつか殺してやる‼︎殺意が父さんに対して生まれた瞬間だった…。
7歳になりました。
地獄の特訓を耐えて頑張って生きました…。
俺…本当に良く生きてたな…。
ぐっと目頭が熱くなったが、涙は流さないように天を仰ぐレオナール。
よし‼︎今日も頑張ろう…。
ちなみにステータスはこんな感じ
名前 :レオナール・フォン・グリューゲル
性別 :男
年齢 :7
種族 :人族
レベル:10
スキル:召喚術レベル4
大剣術レベル1
盾術レベル1
火魔法レベル3
(水魔法レベル4)
(風魔法レベル3)
(地魔法レベル3)
(雷魔法レベル3)
(光魔法レベル3)
(闇魔法レベル3)
称号 :グリューゲル家嫡男
転生者(他者からの閲覧禁止)
女神の加護(他者からの閲覧禁止)
…死にそうな目にあったおかげで大剣術も盾術も取得できた。
流石、大剣術と盾術が達人クラスの父さんだからこそ、俺がレベル1を取得したことに気付いたようだ。
スキルを取得した日に、夕食で母さんがおもむろに落ち込んでいた。
「
……見てられない。
…一週間後、火魔法のファイアーボールを使えるところを見せると飛び跳ねて喜んでいた。
「上級のレア
父さんも満更ではないように頷き満面の笑みだ。
「流石俺の息子だな‼︎この家も安泰だ‼︎10歳になるのが楽しみだな‼︎」
…すいません。召喚士です。
期待に応えられるように頑張ろう…。
そんな毎日を過ごしていた…ある日…
俺は、敷地内で1人で動けるようになった。
スライムくらいなら大丈夫だろ?と思い、内緒で屋敷を抜け出し…さらには、門番の目を掻い潜り王都近郊の森に来ていた。
「ふぅ…誰にもバレなかったな。ここら辺は、スライムとかゴブリンくらいしか出ないって聞いたし大丈夫だろ‼︎」
森に入ってすぐの広間で腰を下ろし、剣や盾の準備をする。
「いや、待てよ?今のうちにスライムを召喚して契約したらどうだ?…契約できる限り契約して経験値取得もさらに入るし…。」
召喚士とは、契約に成功すると契約した魔物や精霊等が倒した経験値も半分取得できるのだ。また、逆も然り。
「よし!決めた‼︎召喚しよう‼︎またレベル上がって違うものを召喚できたら契約破棄すればいいしな‼︎」
自身の年齢を鑑みて、スライムやゴブリン程度の魔物が召喚されるだろうと安易に考えていた召喚が、まさか将来歴史に名を残すことになるとは…今は誰も知らない…。
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