第41話
「次は私ですね!」
「さくっと終わらせろ!」
「うーん、相変わらず辛辣です!」
「なら、その顔やめろ!」
罵られてニヤニヤするな!まったく・・・
「うーん・・・アストレア嬢は」
「あんまり強いイメージはないのお」
「「ただのハルオミ限定の変態」」
「です」
「皆さんひどい!これを見てもそれが言えますか!」
「「・・・え?」」
あー唖然としてるなあ・・・まあそうなるか。
ちなみにどんな感じかというと
名前:アストレア レベル5
職業:賢者(神)
力:10000(+150000)
器用:50100(+150000)
耐久:30000(+150000)
敏捷:15000(+150000)
魔力:250000(+150000)
魔耐:250000(+150000)
スキル:鑑定強 レベル10 経験値増加強 レベル10 言語把握 レベル10
隠蔽強 レベル10 神々の加護強 レベル10 魔導
隠密強 レベル10 愛の力極 レベル10 龍殺し レベル1
とこんな感じだ。え?ステータスは相変わらずやばいけど一番最初よりスキル少なくなってないかって?
それなら二人が驚いてないさ。なんで二人が驚いているかと言えば、
「・・・賢者だと?」
「しかも神とは・・・」
なんでも賢者とはこの世界では100年に1度出てくるかどうかの存在らしい。最初はハイウィザードであったアストレアの職業が変わっているのには理由がある。この世界ではレベル100を超えると今までの存在から一つ上の存在に進化する、要するに自分の職業の上位互換となるらしい。自分の戦い方に左右されるらしいが、剣士なら剣客、ナイトなど、さらなるスキルを手に入れることができる。職業が変わることによってスキルもさらにレベルアップするのだ。そんな中で賢者はハイウィザードから進化した奇跡のようなものらしい。さあ、そんな職業だから、特に特化しているのは、魔法系のスキルである。え、今までの魔法系スキルがなくなって一つしかないって?そう、そのスキルこそ、
魔導
魔法系スキルの全てをつかさどる。どんな魔法でも使える。
である。スキルにはレベルの限界がある。そのスキルを突き詰めたもの、レベルを超越したそのスキルのことを
スキルの内容を見てもらえばわかるように、どんな魔法でも使えるのだ。エンシェントドラゴンを氷漬けにした魔法は氷魔法の最強レベルの魔法らしい。
そして・・・俺の仲間はどんな志向をしているのかといいたいのがこれ。
愛の力極 レベル10
ある一人を心底愛しているときに発動するスキル。使用者の忠誠の深さによってステータスが上昇する。なお、レベルが上がるごとにその効果は上昇。また、愛する者からの物理、精神的ダメージを快楽として回復系スキルとして認識することができる。
・・・忠誠とほとんど変わらねえ・・・つか、極って・・・もしかして愛の力ですとか言ってたのが本当にスキルとして発動するとか・・・あのときから持っていたんじゃね?
「ふふ、それはどうですかねえ」
黙れ
「やん♪」
ちくしょう!これもあいつにとっては回復系スキルなんだよな!
このスキル群にも驚いていたヘファス、ハクだが、もっと驚いていたのは、
「神・・・」
「これってどういうことじゃ?」
「そうですね、まだタウちゃんにも話してなかったことですし・・・いいですか、ハルオミ様?」
「ああ。そのために今話しているんだから」
「わかりました。では、念のために防音の魔法を張っておきますね」
そして、アストレアは自分自身がどんな経緯でここに来たのか、自分が何者なのかを話をしていた。俺が転生者だということは俺が話すと思っているらしく、そこは触れずにいてくれた。アストレアが神様で今まではいろいろな世界を管理していた側にいたことを話してくれた。ヘファスとハクもその話を静かに聞いていたが、その二人よりも異世界の話をした時の反応が大きかったのはタウだった。何も言わなかったが、気になっていることがあるという顔をしていた。
「お前さんたちがねえ・・・なるほどなあ」
「まあ、納得できる部分は多いのじゃが」
「・・・ああ。一言言えるのが・・・」
「「アストレアが神とかしっくりこない」」
「お二方ひどいです!!!」
まあ、そうなるよな。さてと・・・
「じゃあ、次は俺かな」
「・・・正直見るのが怖くてしょうがないんだが・・・」
「そうじゃのお・・・」
「おまえら疲れすぎだろ」
「そりゃあ、いきなり世界の核心みたいなこと話されたんだぞ!」
「疲れるのは当たり前じゃ」
うーん・・・これじゃあ、俺の話も聞いたら倒れそうだな・・・
「・・・じゃあ、いったん休憩にするか」
「「うむ」」
じゃ、休憩、
「たのもーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」
できないっぽいな。
急な訪問者がやってきたようだ。
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