第8話 違う世界観

「あれ?今日はリョウくんお休みなの?」

「うん、なんか風邪ひいたみたいなんだ」

「今日大会だけどリョウくん出られなくて残念だよね」

「いやリョウくんはこの大会には出る予定は無かったんだよ」

「そうだったんだ」


今日の学校の昼休み。僕は天野さんと話していた。

今日は大会当日でリョウくんがいないのは

少し寂しいけど大会はすごく楽しみだった。


「今日は頑張ろうね。天野さん」

「うん、頑張ろう」


放課後になって今日は僕たち2人でデパートまで歩いていた。

「そういえばマモルくんはリョウくんとどんなきっかけで

仲良くなったのかな?」

「リョウくんと僕だよね」

「うん、少し気になっちゃって」

「うーん、そうだねぇ…僕たちは最初の頃はお互いのことを知らなくて

なかなか分かり合えなかったんだ。でも、このカードゲームを続けていくうちに

友達になれたんだよ」

「そうだったんだ。私も色んな子と友達になれるといいな」

「大丈夫だよ。僕たちもこうして友達同士になれたんだし」

「そうだよね。なんか大丈夫な気がしてきた」


僕たちは会話をしながらカードコーナーまで着いたんだ。

そこには駅前のカードショップより人は少ないし歳もみんな若いけど

カードを楽しみたいって人達がたくさん集まっていたんだ。


場の雰囲気も人も全然違うけど同じカードの大会。

中には小学生くらいの子も何人かいた。


「なんか、楽しそうだよね。マモルくん」

「うん、すごく楽しみだよ」




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