架け橋となって

土呂

第1話 期待

「よっしゃ〜ついに二回戦までいけたぜ!」

「今日はすごかったね。リョウくん。あーあ、今日も一回戦負けかー。

なかなか勝てないなー」


僕たちは今日も駅前のカードショップに来ていた。

あの初めての大会以来、僕たちはショップ大会によく出るようになった。

でもここの人はみんな強くて僕はいい線までいった対戦もあったけど

なかなか最初の一勝ができなかった。


「しっかし、流石カード専門店の大会となると、みんなレベル高いよな」

「そうだね、ここの人たち年齢層が高いからね」

「ならさ、今度はちょっと気分転換に少し年齢層の低い大会に出てみないか?」

「別の場所の大会に出るってこと?」

「そういうことだ。まあ、強い奴らと戦うのもいいけど、たまには気休めとして

小さな大会から出るものいいと思うぜ。マモルも一勝くらいはしたいだろ?」

「うん、じゃあ行ってみるよ」

「そうこなくっちゃな」


僕たちは今日も駅前のカードショップを通っていた。

でも、明日からは別のカードの店にも行ってみることにしたんだ。


いつも大会で顔を合わせる人とショップで時々話すこともあった。

みんなカードが好きで純粋にカードゲームで強くなりたいって

人達の集まり場でもあったんだ。


そして明日からは別の世界を知ることができる。

同じカードの店だけどそこにいる人達はいつもとは違う。

もしかしたら新しい出会いが待っているかもしれない。


僕は期待に胸を膨らませていた。





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