03-5
少し遅めの晩ご飯が終わって、家族との団らんも何事もなく終わって部屋へと戻ってきた。いつもならテレビを見るところだが、今日は疲れたし、勉強も少し遅れ気味だ。
夏休みにバイト、そして、アニメ二期に備えるという流れは断固として譲れないので今から塵も積もれば山となる作戦を敢行しておく。それに、やりたいことを決めたときに勉強不足で叶えられませんでしたはいやだ。
だから、仮想医学部で勉強するのだ。まあ、これが実際になろうとすると、ゴールデンウィーク明けの模試で断トツを取り、なおかつ夏休みには塾に行っても足りるかどうかである。
今までの成績では夢物語ではけしてない。そこがまた、かゆいところだった。圧倒的に無理ならそれで諦めがつくのだけれども、なんとか背伸びすれば届くとなると伸ばしてみたくもなるのが人情だろう。
嫁も人生だが、大学進学はもっと人生だ。
だから、こつこつやることを欠かさない。どっちかなんていやだ。どっちもと言える大人になりたいのだ。
そして、就寝間際まで時間をかけて復習し、予習した。これで、明日の授業は有意義になるだろう。そう満足感に包まれて寝る準備をしようとした。
途中、メールが来たが敢然と無視して勉強をし続けた。それを、勉強終了後に見てみた。裕哉からで、ゴールデンウィークに行われるるみなのオンリーイベントに参加してみないかという内容だった。
まず、オンリーイベントの意味がわからない。が、オタク系の話なのは想像がつく。そのことについてはまだ時間があるので答えは保留でいいかと思って、携帯電話を待ち受けに戻し、充電器に差した。
そのまま寝ようかと思ったのだが、ちょっと気になることがあったので、パソコンもどうせ落としていなかったし、ファインディアにログインした。そこで、地方イベントのトピックを見つけて、美作市におけるるみな系のイベントを探した。
そこには、帝王ボーリング場という場所で、オンリーイベントがあることが告知されていた。時間、場所についてはわかったが肝心の内容については、わからずじまいだった。
まあ、明日にでも裕哉に尋ねればわかることだ。とりあえず、オタクが集まるのだから、同人誌やコスプレや、メイドなんかが出てくるのだろうと偏見を持った想像をした。
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