馬鹿の恋

寺東ちなつ

第1話「音信」


私の朝は、昨晩のうちに受信したメッセージの確認、及び返信から始まる。


そして今日も例外なく、枕元においてある携帯を手に取ると、メッセージを開いた。



三通目のことだった。



『ごめん、忙しくてなかなか連絡出来なかった!いつ会える?』



よくあるような文面。

それにも関わらず、私の脳は一時停止する。




「…………―――


…………………はあァ!!?!?」





私には付き合って一年の彼氏がいる


…いや、正確には居た。





そしてそれは、そんな彼からの“一年振り”の音信だったのだ。




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