「心の里」

煩先生

 

僕の国では

花より肉が

美を顕して

憧憬される


寵児は日夜

老衰を責め

歳の醜さで

澱に暮れる


骨を齧って

悼める風習

墓に切望し

帰せる童謡


黒い雨こそ

善き安穏で

病の薫りに

神を憶える

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「心の里」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ