「万有譚歌」

煩先生

 

煙草を焼いて

大気は温もり

降り注ぐ雨で

睫毛が濡れる


悪を犯す鬼も

花を食む娘も

静謐で融けて

天と地に別つ


名残が過ぎて

想い出を諭し

風無き景色は

詩情で満ちる


柔い物は蓋で

苦い物は底で

連鎖を讃えて

慧く聖く詠む

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「万有譚歌」 煩先生 @wazurai

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