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(31)正常進化?」への応援コメント


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    楽しいなぁ、面白いなぁと思いながら拝読しています。

    「(31)正常進化?」まで読んで、あれ、この部分は確か、前に書いてあったこと繋がっているような? と感じ、確認したいなと思ったところを再読させて頂きました(*^∪^*)。

    ページがさかのぼるのですが、「(5)この世界の本質」で木村博士が玲くん雅也くん(まなみん)に説明していたところ。
    >「『大人の仮想世界』をどう捉えるかですね。一般的な大人たちが ~ 結局は人工知能の管理下で活動していることに変わりはないですから」
    のところを思い出し、再読して確認しました。
    博士の言葉に、仮想世界での人と人とのつながりを人工知能が仲介しているような感じがしました。アシュレイ以前の、人と人とのやり取りを「人ー人」とすると、この近未来は「人ー(人工知能)ー人」という気がしました。アシュレイ以前の交流は、気持ちのやり取り。アシュレイ後の仮想空間の交流は情報の伝達、みたいな……。情報を正しく伝えるから、良くも悪くも解釈違いとかが発生しないというか。

    「(12)理想のコミュニケーション空間」で博士が説明している『嘘』の話も印象的です。仮想空間を作り始めた時代の人間たちは、人それぞれの価値観や言語で話していたから、相手の言いたい事とかを、自分なりに察したり予想したりしながら交流していて。うまくいかないことも多くて、エラー発生しまくってた。

    でも、「仮想空間」ではその齟齬みたいなのが精査され、「人ー人」の間に、仮想空間が挟まり「人ー仮想空間ー人」となることで、本来あったはずのエラーが発生しなくなり、相手の言いたいことが「嘘」なく正確に伝わるようになってしまった。

    それって、人と人の交流が、データをコピーしてペーストしているような、データを複製しているような、すごくAIっぽい感じだなぁ、と思いました。

    『無声映画』と「今と対極にあるコミュニケーション」は、時間をかけて、エラーも失敗も連発して、時々すごく傷ついたり傷つけたりしながら、お互いの気持ちや考えを、自分なりに察したり探ったりしながら、関係を模索していた気がする……。
    その、相手の気持ちとか人柄とか察したり想像するのは、人と人をつないだり、ある意味、人と交流するたびに、自分が抱く相手へのイメージとかを「創造」してたのかも、とか。

    雅也くんが話している「あの、博士。 ~ あまり奥の深さを感じないっていうか、 ~ イメージなんですが?」のところの「奥の深さ」に。私が「奥の深さ」を感じるのは、叶さん(や藍上さん始め、作家の方々)の御作品を拝読している時に、初読み時に気付かなかったことを、再読中に新たに発見したりする時の楽しさにも繋がってる気がする、と思いました。1度読むだけじゃ分からないことも、時間をかけて、自分なりに模索しながら読むと、新しい何かを発見できて。多分御作品のラスト、「答え」だけを聞いても、私はある程度自力で発見しないと、自分の答えに行きつかないというか。「私はこう思う、ここでこう感じた。ああ、だからここがこうなるのか!」 となると楽しい、みたいな。(実はこっそり拝読させて頂いている「近況ノート」で3月16日におっしゃっている「面白い」のところとつながっているのかもとか思いました)。物語を楽しませて頂いていて、ありがとうございますー! の気持ちです。

    「(6)ギフテッド」での木村博士の「もともとは仮想デザインと脳波をシンクロさせる仕事をしていました。」のところも、「(31)正常進化?」で雅也くんの話している「博士にお願いしたいと考えたのは ~ そして博士ならそのあたりを知ってるんじゃないかなって考えたんだ」のところと、なんとなくなにか通じているような??
    >「コミュニケーションの中で互いの共通部分を脳波でつないで共感につなげる」
    のところも、現代のインターネットで、共通の話題やハッシュタグ? とかで、より自分と共通している人を見つけやすくなってる分、自分と色々違っている人との交流が減っているとか、連想してたりとか(まだ私の中でその辺りまとまってなくて、つらつら考えて模索している感じです)。

    今まで木村博士が玲くん雅也くんたちにしてきた説明に、私もへぇそうなのか! ふーんそうなのかー! と楽しい気持ちで聞いていたのですが、再読していると博士がなんだか怪しく思えてきました。

    「(8)プライド」での雅也くんの「けどそのうち深いレベルで人間の深層心理と融合させたいなって」のところは、再読しているとなんとなく、雅也くん危ない! と感じました(うまく言葉にできないんですけども)。

    雅也くんが、危険でリスクの高い方向に進んでいるような? 初読みの時はそう感じなかった気がするのに、なんででしょう??
    勘というか、私の思い込み? 誤認? かもで、根拠はないのですが(先読み感想とかの意図はないですが、マナー違反とかだったら申し訳ないです)、博士の説明の「物理世界と精神世界さえも互いに影響を及ぼす」のところ。雅也くんは、ロボットや心理学に没頭していくうちに、人間と機械の融合体みたいになって、物理世界と精神世界、身体と心が融合しちゃって、雅也くんが雅也くんでなくなってしまうんじゃないかとか思っちゃいました。

    そう疑いながら(?)再読していると、木村博士が怪して怪しくて。博士はなにか意図があって、玲くん雅也くんたちを、博士の望むような方向に誘導している? と。これはひょっとして、木村博士を「疑う気持ち」を持った方がいいのかもと。

    木村博士は『失われた30年』に「人間は何もしてこなかった」と言っているけど、「(31)正常進化?」で玲くんが「~ 少なくともこの30年間は失われてなんか、いなかったってことさ」と言ってる。博士がその辺りを知らないわけがわけがないと思うので、博士は何かを隠しているような気がしてきました。博士の言うことを鵜呑みにするのは危ういような……。

    確認したいところを再読していると、だんだんと疑う気持ちが膨らんでいき、木村博士は本当に人間? とか極端な想像が広がったり。
    「アシュレイ」の正確な定義は何? 玲くんと雅也くんは「アシュレイがシステムの中では最上位、司令塔ということですよね?」と質問して、木村博士は「そうです」と答えているけども、その奥に何かありそうな気がする……、とか。
    『人類の子孫の繁栄』の「人類」の定義ってなんだろう。その「子孫」って何? 人類がもし「物理世界と精神世界」の融合体みたいに(データ上の存在)なってしまったら、子孫って「データ」ってこと…? 人間が先にアクションして、AIが後追いしているのに、どんなに優秀でもAIは人間を越えられないのに、データ人間がデータ子孫を残していくとしたら、世界は発展しない、それは人類滅亡なんじゃ? とか。脱線しながら自分なりにあれこれ考えたり。

    博士の説明する「だけど結局、人間個々の知識、知能を高めることはできても、創造力を伸ばすことはできなかった。」のところ、子孫繁栄ってまさに、今まで存在していなかった命を「創造」してるよなぁと思ました。アシュレイは知能とかいろいろ人間より優秀なのに、「それまで存在してなかった命を創造すること」だけは決して人間に勝てないのが悔しいのかもとか思ったりも。
    とか、再読して色々気になってきました……!

    ……と、(本当に)感想がまとまっていないのですが、応援コメントで「面白いです。楽しく拝読しています」とコメントさせて頂いている時、水面下であれこれ模索しながら(?)楽しませて頂いています。(毎回くどいコメントをお送りするのは、お気を使わせてしまいそうで申し訳ないので、「応援する」だけクリックさせて頂いてる時も多いのですが、御作品「時と霧の軌跡」本当に面白いなって思いながら拝読しています。応援していますー!)

    作者からの返信

    コメントありがとうございます! 気になるところまで再読いただき、本当に嬉しいです。
    そしてみかんさん、鋭いです。
    なんとなく雅也と同じ事を考えられている気がします。
    (玲が雅也の代わりに博士のところに行かなかったらどうなっていたか💦)

    ぜんぜんルール違反とかないですからね。
    既に出てきている矛盾が、今後どのように解決されていくのかはさておき、なのですが、いくつかの疑問点は今後割とすぐに解決するかも(もしくは謎が深まるかも……)

    >博士の言葉に、仮想世界での人と人とのつながりを人工知能が仲介しているような感じがしました。アシュレイ以前の、人と人とのやり取りを「人ー人」とすると、この近未来は「人ー(人工知能)ー人」という気がしました。アシュレイ以前の交流は、気持ちのやり取り。アシュレイ後の仮想空間の交流は情報の伝達、みたいな……。情報を正しく伝えるから、良くも悪くも解釈違いとかが発生しないというか。

    これはまさに私が伝えたかった世界観なんです。今はネットで個人情報やらなんやらで問題があるじゃないですか。それらを含めて人工知能システムを介することによって解決しているイメージです。この世界にはお金は存在しないのですが、ネットバンクでの決済とか、webマーケティングとかって結局AIが肩代わりしていく事になるのであれば、結局はそうなるんじゃないかなと。

    それを究極のコミュニケーションと位置付けるかどうかはさておき、ある程度の勉強をしないと意思の疎通ははかれないのでそういう面で教育が進化していった、という感じです。その反面、無駄な前提を教育に充てる時間はないので、歴史的背景は義務教育から大部分削ぎ落とされています。

    そして博士、怪しいですよね(笑)。きっと雅也もそれを直感していて、だからこそ博士の記憶を覗きたかったのでは? という妄想が私の中にもあります。

    そしてそして、実は今回コメントいただきました点についてはほぼ、今後の展開で語られる(それもかなり色濃く)と思います。どうぞお楽しみに!

    ……あ、近況ノート、読まれてらしたんですね!
    なんというか、超絶恥ずかしいですwww

    編集済
  • そういえば戦闘補助ソフトで反応や判断の向上に熟練した兵士の脳みそを素体にする話を思い出しました。ゲームのフロントミッションです。

    作者からの返信

    素体、そうですね、実はこの話でもキーワードかもしれません。

  • おお、同じ意思をわけての行動、六人らしくなりましたね。

    作者からの返信

    ここでの玲の深謀遠慮が、彼の今後の苦難の人生を……

  • 人間の脳を人工知能に解放しているってことなんじゃないかって

    それ怖すぎる!

    作者からの返信

    これをしれっと言うからこそ、雅也
    後々こじつけますが、完全に本人の趣味の世界です

    「ブレイン・マシン・インタフェース」とか「シンギュラリティ」などの難しい用語は今作では基本使っていないのですが、興味がおありでしたら是非見てみてください(怖いですが)。

    編集済
  • >「おはよう! おじいちゃんに聞いたんだけどね、最近大学来てないからついていけてない、だってさ」
    博士ぇ! もう歳かな?

    作者からの返信

    おはようございます!今起きてPC見たら、pvとコメントがめちゃくちゃ伸びててびっくりしました。読んでいただき、本当にありがとうございます!
    (明日の最終回で読んでよかった、と思っていただければ幸いです)

    博士は……年的にもう退官に近いのか