17.04.22

以前書いた祖父との思い出のファミレスで久々に食事をした。

家族と一緒に行ったのだが、ちょうど祖父母の法事が翌日に

控えていたので、向かいがてらにどうだろう、と私が提案した。

不思議な巡り合わせを感じた。


ファミレスはさして変わりなく、相変わらず電車がよく見えた。

席こそ線路沿いではなかったが、窓越しの電車には迫力があり、

通過するたびに視線がそちらへと向かうのであった。


電車自体はもう趣味としては持続していないが、時々ふらっと

電車に乗って出掛けたくはなる。現実逃避みたいだが、どこまで

乗っても現実であることは承知の上。

電車に乗っていたら隣に祖父が座った、なんてことは起こらない。


現実が続くからこそ逃げ続けることができる。ただし相手も必死に

追いかけてくる。人生はそんな鬼ごっこみたいなものだから、

電車を使うと反則だと言われそうだ。

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