16.11.14

今夜はスーパームーンだったらしいが、こちらは生憎の雨模様。

七夕然り、夜空を見ようと言い出すと途端に雨が降るものだ。

頻度がわりと多い流星群ぐらいでないと、雨の回避も難しい。


確かにここ数日、月が綺麗に見えるなと感じていた。

薄い雲が掛かっていると、月明かりがそれに反射して、ぼんやりとしたとても

美しい月になる。ムンクの「月光」みたいに、月明かりが何かに映る光景は

幻想的であり、静寂さを醸し出す。

まるで時が止まったかのようだ。


天文イベントは1回見逃すと次に見るまでえらい時間を要する場合が多い。

有名なハレー彗星は約76年周期で地球に飛来するので、ほぼ一生に1度のみの

イベントという計算になる。そんな日に雨など降られようものならばたまった

ものではない。織姫と彦星が今年は雨で会えないとがっかりするレベルどころの

話ではない。


私が体験した天文イベントは獅子座流星群ぐらいだが、それでも肉眼で頻繁に

見える流れ星というものは特別なものであり、記憶にも残る。


きれいだな、と考えなしに思える瞬間を宇宙は沢山持っている。

それは人間の手がまだあまり入っていないおかげなのかもしれない。

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