第3話

「よぉ後輩。久々だな」

「あ、先輩お久しぶりです」

「新しい現場はどうだ?」

「楽しいですよ。周りの皆さんも優しいですし」

「もうおっさんキラー発動してんのか、流石だな!」

「おっさんキラーじゃないです。どっちかっていうと年上の方に好かれるだけです」

「ところでお前……なんか、痩せた?」

「……それ言われるの5人目なんですけどね、残念ながら痩せてないんですよ。むしろ増えたんすよ……!!」

「へぇ……」

「色んな人に『痩せた?』とか『なんかやつれた?』とか言われたんですけど、全っっっっ然なんです!」

「あっそう。ところでさ、これから飲みに行かね?」

「人の話聞いてましたか先輩」

「聞いてたけどまぁ俺には関係ないからなー」

「鬼やでこの人!」

「で、どうすんの? 奢るけど。」

「…………行きます。」

「そういうとこ好きだよ、後輩」

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