ひと言多いのか足りないのか

人から頼まれたことが期限内にできない、若しくは忘れてしまう。

それを指摘されて、さも憶えていましたかのように悪びれた様子はない。

それだけならまだしも、その忘れていた作業の一部をこなすよう逆に命令調で話す。

私は仕事はちゃんとこなしていますって空気を漂わせる。

「これ、在庫が少ないから発注をお願い。任せたね」

「まだあるから」

ひと言多いのか、ひと言足りないのか。

「これ、在庫なくなったよ」

「お願いがあります。発注の連絡をしてください」

「え?」

「発注数は3c/sです」

ひと言多いのか、ひと言足りないのか。

誰のせいでもないし、頼んだ人は嫌な思いをしているのがわからないのが問題だ。

たとえ女性であれ、頭の悪さを愛嬌で補うには許容範囲がある。

これは仕事だ。

社員だろうがアルバイトだろうが関係なく、そこで働くみんなの信頼関係は毎日の小さな約束とそれを守ろうとする気持ちで成り立っている。

無くなったものは補充をするのは次に使う人のため、そんな小さなことなんです。

そのつながりを壊す気か。

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