久しぶりのマクドナルドにて

先日は久しぶりにマクドナルドへ行ってきた。

お昼時、待たされるのは嫌いだから時間をずらしたかったのだけれど、連れが言うから仕方ない。

ところがどうだ。ここはドライブスルーもあるから店内の様子から判断する以上にクルー達が忙しそうに動いている店舗だったのに、改装したばかりなのにカウンターには我々2人だけ。レジ前のカウンター席にはサラリーマンが2名だけ。

ふーん、まだあの不衛生な事件の影響は残ってるんだ。しかも最近、どこかの調理人がマクドナルドが使う肉を「くず肉」と言い放ち、それが原因で裁判になっていた。ところが、法はその「くず肉」ということを認めちゃっって、調理人が勝ってしまって、「くず肉」であることになってしまったわけで。

「マクドナルドの店舗でサービスされる商品は、食品として定義不能である」

つまり

「食べ物としてふさわしくないもので構成・調理されている」

ってこと。

ただし、情報元や事実関係が不明確な記事。だけどインターネット上で拡散され、多くの人の目に止まる状況であることは間違いない。日本マクドナルドにも当然、この疑惑の目は向けられるだろうが、賢明な消費者にとっては、それに対するマクドナルド側の説明はどうでもよくて、自分の身は自分で守ろうと、ハンバーガーが食べたければ他の会社の店舗へ行けばいいだけだ。

そんな情報は知っていたけれど、ダブルチーズバーガーのセットを注文した。商品を受け取り席へと移動、まずはコーヒーを口へと運ぶ。蓋の四角い突起物を起こして奥へと倒す。

すする。

「熱っ!」

すぐにカップから口を離す。なんだこの熱さは。日本人が熱い飲み物を、諸外国の方々と比べて平気で飲めるのは味噌汁のためだと言われる。私も決して猫舌ではないけれど、この温度は間違いなく口の中を火傷する。最近、コーヒーをどれだけおいしく提供できるか競争が生まれている。スペシャリティ、プレミアムというカタカナが飛び交って、もうありがたみすらなくなった。だいたい消費者に共通するコーヒーのおいしさなんて難しすぎる。個性を重視して定期的に豆を変更する方が楽しいではないか。

「主要原料:コーヒー豆/ブラジル、コロンビア、グァテマラ、エチオピア 最終加工国:日本」

というマクドナルドのコーヒー。

でもね、味が判らないほど熱くしたら、そんな努力も意味がない。マック史上、最高リッチな味と香りはお楽しみできない。


「くず肉」よりも「ピンクスライム」よりも残念でした。


温度は大切だと感じます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る