ケルベロスの願い
東京水族園
転生転生編
001 転生
1
もう夏か、あっという間というかまだ夏というか、、、
俺の名前は
学校で唯一俺を理解してくれるのはあかねちゃんこと
今日も別にいつもと変わらない。蝉がうるさい中、昨日買ったライトノベルの新刊を放課後まで黙々と読んでいた。読み終わる頃には、部活やらなんやらで人は俺しかいなかった。
「ふぅ、、、異世界か、、、楽しいもんかね。」
使わない教科をロッカーにいれ、少年誌でも立ち読みして帰るかと考えていると。
「あ!灰崎君!もう帰るの?手が空いていたらでいいんだけど、中村先生に社会科準備室の整理頼まれたんだけど、手が届かないから手伝って欲しいんだけど、ダメ…かな?…」
「あぁ、別に構わない。ちゃっちゃと終わらせよう。」
「ありがとう!」
この子は
2
「よいしょっと、、、おっとっと。」
なんだこれ、かわいい。いや、俺は根暗だがかわいい子はかわいいと思うし、まず健全な男子高校生だ。それはさておき、俺にこんなイベントあってもいいのだろうか?罰当たりじゃないのか?葉隠は俺みたいなのといていいのか?ダメに決まってる。そんなことを考えてたら、なんだが気まずくなって、作業の手を早めた。
「すごい!もう終わっちゃった!ありがとう灰崎くん!」
「あぁ、、、次からは、、、」
「うん?」
「別のやつに手伝ってもらえ。」
そう言って、逃げるように帰路についた。葉隠、どんな顔してただろうか。これでいいんだ。これが一番ベストな道なんだ。もう、慣れている。
「………あっ、ジャ○プ。」
3
「お兄ちゃん、ご飯どのくらい?」
「いつもより多めでお願いします。」
「はいはーい。」
こいつは妹の
「いっただっきまーす!うん!おいしっ!……そんなことよりお兄ちゃん友達できた?」
「ぐっ…春香さんや、この質問毎日聞かれるんでじゃうか?」
「当たり前でしょう!我が家の最重要課題だよ?」
「最重要課題って、、、ふふ、聞いて驚くな!」
「おぉお!」
「できるどころか今日は、1人突き放してやったわ。」
「友達作る気あんの?お兄ちゃん、タダでさえ近づきにくいキャラなんだから、向こうから歩み寄ってくるなんて無いんだからね!自分から歩み寄っていかなきゃ。」
「歩み寄るねぇ、まぁ、明日から善処します。」
「お願いします。」
「今日はいろいろあったから、早めに寝ますわ。」
「洗い物、出しといてね。」
「了解しました。」
歩み寄って、離されて、傷つくよりは、自分から突き放していた方がずっと楽だ。俺は弱い。
「ふぅ、、、」
ベッドに飛び込んだ。明日学校で葉隠と顔合わせるのきついな。まぁ、合わせなければいいか。
俺は、眠りについ
『『『『ドクッンッ』』』』
「……ッツ………」
心臓が痛いほど強く鼓動した。
「いってぇ、目が冴えちまっ」
心臓の痛みより、目の前に広がる、見たこともない街、見たこともない物、見たこともない世界に、目が覚めてしまった。
「これって、、、異世界?」
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