ネタバレを含みます。ご注意下さい。出会いはいつも唐突で、時に運命とも言えるものでしょう。それを大切にしていきたいですね。
作者の確かな描写力と知識によって日本酒の魅力が最高に引き出されています。日本酒を普段飲まない人たちもこの作品を読むことによって、飲んでみたくなるのでは?
有名になる前の”獺祭”を見出した作者が見付けた酒ですから、その内に人気が出るかもしれません。個人的には日本酒よりは安い焼酎です。酒の善し悪しを◯計に例えて論じるところは、ストンと腑に落ちました。日本の製造業の真髄であると同時に弱点でもあります。星の数は、短編にはMAX2つが信条だからです。
日本酒好きな筆者の話です。酒のコラムのような流れでお酒を紹介していきます。印象に残ったのは、日本人が作るものには!安かろう悪かろうではなく、日本人としての特性があるということ。おっしゃる通り、値段が安くても、それなりの商品をつくろうとするのが僕らの人種かもしれません。次の作品に期待して星三つ送らせて頂きます。
風情のあるストーリーを肴に、一杯やりたくなります。
こんな何気ない一杯との出会いはのんべえの憧れです。作品で詳細された日本酒を探して呑んでみようと思います。