君のために

第13話 いつもの日常

「おっはよーかつやくん！今日も学校行こー」

「よっしゃ、さっさと行くか！」

俺の日常はいつもこうして始まる。

いつも朝起きて学校から反対方向の西沢の家へ行き

西沢と学校へ行く。

そして授業が終わったら放課後に俺たちはまた話しながら帰る。

これが俺のいつもの日常だ。

とは言っても見えないところでも変化はある。

俺は休みの日は書店によく行くようになったんだ。

それは西沢と話す話題を増やすためだ。

そう、ごく普通の平和な日常とは言っても何も努力せずに

訪れる日常では無いんだ。

でも、誰だってやろうと行動した瞬間から未来は変わっていくんだと思う。

それは俺の場合はそうだな。

西沢のため。だったんだ。