君のために

土呂

第1話 君のために

俺の名は新城かつやだ。この物語の主要人物となる存在だ。

そして俺の元は幼馴染で今は俺と永遠の愛を誓い合った西沢伊波とともに

幸せなひと時を今も過ごしている。

この物語は一見俺たち仲良し同士の幼馴染が色んな出来事を通じて

お互いを意識し、ともに側にいたいという気持ちが生まれた。

そして最後にはお互い結ばれてHAPPY END。


シンプルだけどもしかしたら恋愛ストーリーの中ではこのお決まり展開が

一番幸せな結末なのかもしれない。

だが人はその中で色んな出来事や葛藤の中を生きてくうちに

お互いのことを信じられなくなったり、時には喧嘩もするし

約束だって破ってしまうこともある。


それは今の俺たちだって例外では無かったんだ。

だが当たり前のようにこの物語に存在する平和は当たり前のように

やってきたのかよく考えて欲しい。


人はどうすれば毎日を楽しく生きられると思う?

どうすれば生きてるって感じると思う?

どうすれば楽しい日常が来ると思う?


当然、それまでの結末を迎えるためにはその未来を掴むまでの過程が

あったからだと思うんだ。

人はその過程を知らないからこそ、人に偏見を持ってしまったり

劣等感を感じたり、しまいにはそんな自分を嫌いになり

自分を駄目な人間だと錯覚を起こしてしまうと思うんだ。


なぜこのストーリーがHAPPY ENDのその先に存在していると思う?

あなたは物語を読む時、過程から結果が生まれるストーリーと

過程が隠されてる理想のストーリーがあるなら

どちらを読みたいと思う?


過程から結果が生まれるストーリーは要するに最初の主人公は未熟なんだ。

だからこそ物語が進んでくうちに主人公が成長していき、

その過程があるからHAPPY ENDが存在すると思うんだ。


では過程が隠されてる理想のストーリーとは何か?

俺はな…思うんだ。人を好きになる理由は人それぞれかもしれない。

ある日、出会った女性に恋をする物語だってあると思うんだ。

だけど何の過程も無しに相手が自分に興味を持ってくれて

自分の理想の彼女になってくれる。そして2人は結ばれる。

もしそんな物語を見た時、今のあなたは何を感じる?


ああ、いきなり可愛い女の子と出会って俺を好きになってくれないかな?

とか俺にもこんな可愛い幼馴染がいれば毎日楽しいんだろうな…って

過程のないストーリーはなぜその結末が生まれるかが分からない。

分からないからこそ自分の理想なストーリーを描いて

理想の人と結ばれる物語を連想してしまうのかもしれない。


これから始まる物語は俺、新城かつやと西沢伊波の出会いのストーリー。

つまり平和な日常を2人で歩む前の物語なんだ。


やっぱり人に大切なことを伝えたい時ってさ、分からなくてもさ

自分なりに相手の気持ちを考えて行動した結果

生まれるものだと思うんだ。


だからこそもしその過程を見てみたいと思うならこの物語を読んで欲しい。

君のために…伝える過程の物語だからだ。




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