第34話砦攻略戦

 日本時間十九時半、ゲーム時間十九時、兎組のみんなでリンスドルフから北上する。今日は様子見、連携の練習と砦に近づいて攻略のヒントを見つける事を主に考えているので、花成分の武器は温存し、通常の武器で戦う予定だ。


 日曜日の夜という事で人数が半端ない。最前線に着けるか不安だったが、砦の周辺に飛び込んで敵を呼び込むプレイヤーが数人おり前線が安定していない。待っていれば戦えそうだ。

 

 今分かっている事は、

・日本時間の深夜一時から午前九時までは、

 薄い膜が張られて近づけない。


・砦は、縦、横百五十mくらいの四角形。

 外側の壁は丸太を縦に並べたような形で先端が尖ってる。

 壁の高さは五、六mくらい。


・見張り櫓の数は四ヶ所、それぞれ壁の角にある。


・砦の範囲百m付近に近づくと、見張りの敵が気が付く。

 :矢で攻撃してくる。

 :数千~数万を超える敵が飛び出してくる。

  次の敵が出るまでは十分間は掛かる。

 :飛び出す方向は、近寄ってきた方向に五割、

  残りは分散して各方向に向かう。

 :敵の種類は、大体オーク系。

 :周囲のプレイヤーが少ないと敵が出てこない。


・見張り櫓の敵がいない時に近寄ったら、気が付かれない。

 見張り櫓は隣接した二箇所の敵を倒すと、

 その面からの接近は気が付かれない。


・壁に張り付くと見張りが戻っても気が付かれないが、

 門から敵が出てくると気が付かれる。


・出入口は南側にある門の一つだけ。


・ボスは、まだ出てきていない。



 プレイヤー達の傾向として、砦の南側からを中心に五割、西、東側に二割、北に一割程度集まっている。死に戻りが結構な頻度で発生するので北側まで行かなくても戦える、北への移動にかかる時間の割に死に戻ったら効率が悪い、北まで行くのが面倒、などの理由が考えられる。


 ワザと敵を呼び寄せるプレイヤーは、イベント敵が殆ど居なくなっている所から飛び出してくる。大抵南側が多い。

 なお、敵が枯渇した場合は、主に南側の一番前にいるメンバーの中から、死に戻り覚悟で砦に突っ込んで敵を引き寄せるのが、ローカルルールになっているようだ。



 まずは一戦あたってみないと槍衾の感触が掴めないので、前線に到達するのが最初の目標だ。約五百人の隊を百ずつに別けて、縦に四人並んで前に進む。一番前の人が正面の敵と戦っている時は、後ろのメンバーは正面の敵やその若干先の左右の敵に遠距離攻撃をしながら進む。


 他のプレイヤーより少し先まで来たら、魔法使いが

「「アースワーク」」「「アースワーク」」

 隊列の左右に縦に壁を二列作って、横からの敵の攻撃が来ないようにし、先頭のメンバーは正面の敵に集中して戦い、後続は正面または左右の敵を遠距離攻撃しながら進む。


 先頭が敵の集団を抜けるが、

「「アースワーク」」「「アースワーク」」

 壁を作りながらもう少し先まで進み、左右に分かれて南側に向けて槍を構える。全員が背後まで来たら、

「「アースワーク」」「「ワースワーク」」

 今度は槍衾の列の横を壁で固める。槍衾の横には魔法使いや剣などを装備した戦士が槍隊の横を守る。


 他の四列も敵の背面まで来たので、同様に敵に備える。移動中に作成した壁付近の敵はこちらに向かってきたが、それ以外の敵は南側に集中しており、こちらを気にしていないように見える。


「槍以外、矢、投擲準備、南側敵のに向かって、二射目以降は自由に、三、二、一、放て」

 ハンガクの指示で、槍隊以外の約百五十人が矢や投擲槍、投擲斧、などの遠距離武器で攻撃を始める。敵は南側を向いているので、背中や後頭部などにあたり、ダメージが大きいように見える。攻撃を受けた敵は真っ直ぐにこちらに向かってくるが、槍のある場所でも気にせず突っ込んできて、半場自殺しているように見える。


 攻撃を受けていない敵は南側を向いたままだ。同様に東側西側の敵も自分の正面の敵以外は気にせず戦っている。どう考えても今までの敵とは違う、一言で言うならバカだ。なんでこんなに差があるんだ?

 しばらく戦っていると、南側正面の敵は殆ど討伐されて、敵の更に先にはプレイヤーが見えるようになってきた。


「攻撃中止ー。攻撃中止ー」

 ハンガクの指示で攻撃を中止する。横殴りになって、文句などを言われないようにするための処置だろう。魔法使いは既に座ってMP回復休憩をしている。


「全員砦正面に集合ー」

 敵が寄ってこないので、再編成はスムーズに行えている。そろそろ敵が枯渇してきた状態になるので、一番先頭の南側というと当然私達だね、砦に近づかないといけない。

 一応出発前に決めた重装備の戦士が呼び込むことになっているので、体制が完了するのを待って走り出すつもりだった。


 南側から一人のプレイヤーが全速力で走ってきて、こちらに向かってくる。

 通常のフィールド敵、オークやコボルトが穴から出てくるが、そのプレイヤーはそれらを無視して、薬草を食べながら走り続ける。こちらの集団をすり抜けていくが、穴から出てきたオークやコボルトは私たちに阻まれるので、こちらにヘイトが移り攻撃してきた。


「壁生成急いでー」

 ハンガクの指示で、槍隊の横から魔法使いが十名ずつ北側に数十m先まで走って、槍衾の正面以外を幾つもの壁を生成しながら、隊列に戻る。

 隊列側にいる魔法使いは、隊列の横に壁を何重にも生成している。


 押し付けられたオークやコボルトはすぐに倒した。先ほどのプレイヤーは砦からの矢の雨にやられて、その場で死んだまま待機している。もうすぐ砦から敵が出てくるはずだ。


「槍隊以外、投擲準備、決めたとおり、最初は槍衾正面、二射目以降は自由射撃、壁を越えてくる敵がいたら任意に攻撃、門があくよー、三、二……一……放てー」

 門が開いて凄いだけのオークがこちらに走ってくる。先頭の敵は矢や投擲槍などの攻撃を受けて、転んだが、後続の敵は気にせず向かってくる。


 すぐに壁のあたりまでオークが来て、壁が邪魔なので大半は槍衾の方や壁の無い横に向かって突進している。槍を構えていても気にせず突っ込んで来た。

 オークが槍に刺さるが、その後ろから刺さったオークを押しながら前進してくる。その影響で刺さっているオークは死んですぐに消え、押していた後ろのオークが刺さり、さらにそのオークを後ろから押してくる。槍を構えている者が力負けして、隊列が乱れてくる。


 すべての槍に敵が刺さっているためか、槍と槍の間を敵が無理矢理に突進してくるオークがいる。投擲武器で対処して消し去るが、今度は壁の上を乗り越えてくる。 

 近づいてくるオークに矢や投擲武器で攻撃するものの、数が多すぎて対処しきれない。相手からも偶に矢が飛んでくるが、こちらは一、ニ本程度なので無視できる程度だ。


 何重にも壁を用意しているが、それでも乗り越えようとやってくる。また、走り去った敵の中には、壁の少ない南側から接近してくるオークも出てきた。

 

 ビュビュビュビュ。いきなり矢の雨がこちらに降り注いできて、十人以上死に戻りが出た。その後も矢は継続して降り注いでくるため、槍を構えている者はどうしようもなく倒されていく。

 槍が無くなったところからは、オークがどんどんと攻め込んできて、隊列も何もなくなり、混戦状態となり、全員に死に戻った。



 リンスドルフでMP休憩をしながら対策をみんなで考える。議長はハンガクだ。


「気が付いたことがあったら、報告してください。

 話が発散するとアレなので、まずは以下のことからお願いします。

 敵の攻撃パターンやAIについて、途中矢が降ってきた理由について」

 皆が色々と思いついたことを話していく、


・敵のAIは単純。


・一度無視した敵は、もう気にしないみたい。


・気にした敵は、多少の障害があってもこちらに来るみたい。


・敵の連携というものはなく、倒すことに全力を向けてくるみたい。


・矢は砦の中からに見えた。走ってくる敵だけでなく、

 百三十m位の場所で敵と戦っている場合は、撃ってくるみたい。



 続いて、じゃあその対策をどうしようかと、意見を出し合う。


・人を増やす。


・突進力が強すぎるので、それを防ぐものが必要では

 たとえば馬防柵のようなものとか。


・槍衾のさらに前方にも壁作ったら。


・槍衾は二列じゃなくて、四列にしたら。


・押されても下がらないように槍を固定したら。


・見張り櫓の敵を殺し続けたら。


・砦の中に入って戦ったら。


・敵が少ない北側から南下したら。


・壁以外の罠を作ったら。


・敵が出れないように門を塞いだら。


・砦の前に砦作ったら。


・重装歩兵にしたら。


 いろいろ意見が出たが、当日中にまとめるのは無理だろう。掲示板に、それぞれの利点や欠点などを書いておくようにお願いをした。その内容を基に明後日検討することになった。



 MPも回復したのでもう一当たりしたい。出た案の中で、今すぐ試せそうなものといえば、見張り櫓の敵を倒し続けるのと、北側から南下くらいだね。槍四列は多分前の味方が邪魔になりそう。



 北側に着くと、お邪魔プレイヤーの影響か北側のプレイヤーの一角が崩壊して、穴がどんどん広がっているように見える。ハンガクが叫ぶ。


「槍隊は正面に整列、残り遠隔攻撃準備、攻撃目標プレイヤーの先ニ十m位、ビュン、いま飛んでいったあたり。いくよー、三、ニ、一、放てー」

 矢や槍、手斧などの遠隔武器で攻撃を始める。当たった敵のヘイトが移ってこちらに走ってくる。走ってきた敵は槍衾の前に飛び込んできて、どんどん倒される。

 先ほど違って一度に向かってくる数が少ないので容易に倒せている。やっぱ初動の突撃を先陣切って受けるのは大変なんだな。


 だんたんと敵の数が減ってきた、プレイヤーの穴を埋める形で並ぶことが出来た。周囲の敵がいなくなったので、そのまま砦まで百ニ十m位まで近づく。南側の様子が見えないので、いつ敵が飛び出してくるか分からない。この辺も不人気の原因かもしれないな。


 いつ敵が来てもいいように魔法使いが壁を作りまくる。槍衾の五十cm位先にも壁を作成した、これで壁を乗り越える必要が出るので、突進力は下がるはずだ。

 弓隊が見張り櫓の敵を倒し続けている、これで矢の攻撃が来なければ砦の近い位置で戦うことが可能になる予定です。多分。

 しばらく待っていると敵が走ってくるが、先ほどに比べたら全然少ない。槍の隙間を抜けてこちらに向かってくる敵もいるが何とか撃退出来ている。

 見張り櫓の敵を継続的に倒し続けているお陰か、矢は飛んでこなかった。襲ってきた二千匹くらいの敵を撃退に成功した。


 しかし、戦場で維持が出来ているだけで砦攻略にはつながっていない。うーん。五mくらいの高さを登るにはアースワークでは低いしなあ。中ってどうなってるんだろう。


「ちょっと壁に近づいて確認したいな。見てくる」

 一言伝えて、壁の方まで向かってみた。「ちょっえっ」とか聞こえたけど、行ってみないと分からない事もあるだろう。


「アースワーク」

 を唱えて、とりあえずワースワークの壁に乗ってみた。うん、全然高さが足りない。一旦降りて、アースワークの上にアースワークが出来ないかと思って何度か試したが、同じ場所には出来なかった。周りには失敗したアースワークの土壁が一杯出来ている。


「えーす。オークが迫ってます、急いで下さい」

 ハンガクからささやきが来た。私からもオークが見える。これは走っても間に合いそうもない、乱立したアースワークの影に隠れてみた。

 しばらくしてアースワークが消え始める、オーク達は既に走り去っており、北側を見ると兎組の面々が戦っているのが見える。東側、西側を見てもそれぞれオークとプレイヤーが戦っている。


 なるほど壁の陰に隠れていたので助かったようだな。でも、これって北側だからかもしれない。南から北に来る場合、砦の東側と西側の壁の横を通るだろう。東西の壁から七十m先の土壁の中を覗きにまでは来なかった。


 でも、東側や南側の壁のそばで土壁を築いた場合はどうだろうか。北に向かう為には壁のそばを走るだろうし、流石に気になるかも知れない。折角だし試してみるべきだな、東側の壁にそって南側の壁の近くまで歩く。


 砦の角が見えたので、一旦止まって様子をしばらく伺う。


「えーす。いまどこですか?」

 ハンガクからささやきが来た。


「今、砦東側の最南端辺りだ。これから東側の壁付近に土壁を造ってそこに隠れてみようと思う。それがうまくいったら南側でも同じことを行うので、終わったら連絡するよ」

 ハンガクから気をつけるように言われたが、多分見つかったらそれで終わりだと思う。しばらく観察していると、戦っている敵が大分減ってきたようだ。そろそろ追加の敵を出す可能性があるので、


「アースワーク」「アースワーク」「アースワーク」……

 壁にそって、斜め六十度の角度で沢山の壁を作る、南側から見た場合、土壁の東側の方が北よりになっている。敵が土壁を避けて東側に走ることを期待してそのようにしてみた。さらにその土壁にそって沢山の土壁を作って、一番内側の土壁に隠れる。


 矢を射る音、門が開く音が聞こえて、凄いだけの足音が響く。土壁の周辺に多くの敵が走って近づいて来ると、地面に振動が伝わり土壁から土がポロポロと落ちる。直ぐに足音が遠ざかるが、そのまま伏せたままで待機し、アースワークの効果が消えた。


 これなら隠れそうだけど、隠れられるのは数人が限度っぽい。東側は成功したけど南側はどうだろう、ここまできたら当然試すしかない。砦の壁に沿って南側の門の前まで移動する。いやードキドキするなー、これは楽しい、フフフ。


 敵の残りの数、お邪魔プレイヤーが飛び込んでこないかを確認しながら待つ。敵が大分減ってきたので、門の端から数m離れた場所に、今度は角度を十度くらいで土壁を作り始める。あまり角度をつけすぎると乗り越えて来ようとする敵がいるかもしれないので、出来るだけ移動の邪魔にならないように配慮した。


「アースワーク」「アースワーク」……

 土壁の中で仰向けになって寝る。槍だと邪魔になりそうなので、武器はモルルンと甲羅の盾だ。まあ万の敵に一人で戦えるわけはないのだが、一匹でも多く倒して経験値だけでも貰っておきたいからね。


 しばらくすると、矢を射る音が聞こえて、門が開くギギギギギ。そして多くの敵が走り出す音が聞こえて、仰向けに寝ているので振動が体全体に伝わる。ドドドドド、うっぉおおお、すっごいドキドキするう。

 しばらくすると走る音が遠ざかる。ぱっと起きて、土壁の上にのり、走って、次の土壁に飛び乗る。さらに走っして門に向かう。ギギギギ、門の締まる音が聞こえる。


「脱兎ニ」

 全速力よりも早い速度で門の中に飛び込む、バタン! 脱兎二の効果が続いているので、そのまま敵を無視して、西側の壁に向かって走り続ける。入った瞬間、敵は攻撃して来なかったが、直ぐに追いかけてきた。

 しかし私の速度には追いつけない。西側の壁に着いたので北側に向かって走る。北の壁まで来たので、今度は東の壁方向に向かう。その際に南側を振り返ったところ、数十体のオークが追いかけてくるのが見える。思ったより敵の数が少ないな。


 東の壁まで着いたので今度は南側に向かう。

「脱兎二」

 効果が切れる前に継ぎ足ししておく、壁の周りを一周して、大体の状態は把握出来た。敵の数は百体いなさそうだな。一体あれだけの敵がどこから出るのだろうか。

 砦の中にある幾つかの建物があるのでそれらを確認したいが、多分一つの建物を覗いたら、そこから出る前に追い詰められて死ぬような気がする。なのでどれか一つだ。走りながら、こちらに気がついていない、ボーッと立っている敵の頭をモルルンでぶん殴ると、オークの頭が激しく爆散した。クリティカルヒットだな。


 走りながらながら、殴りながら考える。

「脱兎二」

 いろいろ考えたが、一番立派な建物にはきっとボスが居るだろう。ボスを見るのが一番価値が有る気がする。よし。

 東側の壁の付近を途中まで走って、建物の切れ目を突っ切って一番立派な建物に向かって走る。建物の扉は開いているので中に入り、廊下を抜けて部屋に入るとそこは大部屋で、ボスが寝て居た。


 脱兎の効果が続いているので部屋の中を走り回る。かなり大きそうな図体だが、どうやってこの建物の中に入ったのか疑問に思う。ボスが私に気がついて起き上がると、いや起き上がろうとしていると天井にぶつかって起き上がれない、えーーー。

 普通のオークも部屋の中に入ってくるが、とにかく脱兎の効果が続いているので走り続ける。ちょうど別の扉が空いたので、そこから無理やりオークを押しのけて外に出る。脱兎二で、内壁に沿ってぐるぐる回りながら、偶にオークを倒しながら、走り回るがこの後どうすべきか思いつかない。


 しばらく走り回る、相手が馬鹿なためか追ってくるだけで待ち伏せという行為がない。走っていると私を追っかけてるオークの後方集団に追いついたので、後ろからモルルンで後頭部を吹っ飛ばしながら、私を追いかけている敵の集団をさらに追い抜きながら走り回る。

 おかしなことを言っているのは理解しているのだが、実際にそうなんだから仕方がない。


 門の前にある広場に弓兵が百体位いるのがみえて、南側に向けて矢を放った。西側の建物から凄いだけのオーク達が飛び出してくる。

 門が開いてそこから走り出して行く。流石にそこに突っ込むのはまずいので、前にいたオークの首を右側の手で抱きしめて、東側の壁側面を上に向かって走って壁を蹴っ飛ばす。そして、オークの首を軸にして、反対側に振り返る。

 今度は私を追いかけて来ていたオーク達に向かって走っていくことになる。ここが正念場だろう。モルルンと甲羅の盾を使って敵の中を殴りながら、盾で攻撃をかわしながら走り抜ける。先日買ったお気に入りアニメ番組のBGMを流し始めた。それに合わせて鼻歌を歌い始める。

 ♪ンンンンー、ンンンンー、ンンンンー、ンンンンー♪

 ♪フンフフフンー、フフフンン、フフフンー、フンフフフン、フフ、フフ、フンー♪ 

 ♪アーアアーーアーアアアー、アアアアー、アアアーアーアー、アアアアアアー♪

 ♪カピパーラ、カピーパーラー、カピパーラ、カピーパーラー、カピパーラ、カピーパーラー、ウルサーイー♪


 ノリノリで敵の頭をモルルンで吹っ飛ばしながら、東側の壁から北側の壁につく、オークの攻撃をダッキングでよけたり、盾で防いだりしながらさらに走る。やっぱ戦士の方が楽しそうだな、セカンドキャラ作るときは戦士を作ろうっと。


 西側の壁から南側のほうに向かって走る。敵の走る音が減ってきた。門をみると最後の方の敵が出ていくところだ、ギギギギギ、私も門に向かって走る、バタン!

 門が閉まる前に外に出ることが出来た。そのまま砦の東側に向かって進むが、敵は私に気がつかずに各方面に向かっていった。

 

 よし、みんなのところに戻ろう。

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