ZEILE

永咲 刃

5万年ぶりの目覚め

プロローグ「異変」


レギン王都という場所でたくさん人が賑わっている。その中にサファイヤのような青い髪に純度の高いルビーのような紅の眼をした少年が商売人と話していた。


彼の名は青龍 ゼロ。彼は将来、東の国「ルガイヤ」の15代目の王、青龍王になる吸血鬼だ。



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僕は晩御飯を作るために市場に来ていた。相変わらずここは良質な品と商売人の愛想がいい。市民から貴族まで買い物に来る際にここに訪れる。


「まいど!!」


中年半ばの男性の商売人は愛想よくそう言った。


今日はいつもより多く買ったな...。なんて思いながら他の市場に回っては食材を買っていた。


「きのこ品切れですか?」


いつもなら在庫あるのに..珍しいな。


筋肉質でたくましそうな男性商売人は少し困った顔でこう言った。


「すんません。収穫しようとしたら魔獣が現れて..おかげで怪我しちまってな。」


「そうか..ならしょうがない。」


きのこがないんじゃ、夕ご飯が作れないな...現地調達のついでに魔獣を退治しに行くか..。



あ、その前に食材を城に置いておかないと。



僕は魔獣が現れた山に着いていた。何か肌を凍てつかせる気配とそれと裏腹に心地の良い暖かくて優しい気配を感じる。それが相殺しているのか、あまり恐怖は感じていなかった


僕は深い迷ってもおかしくない樹海に一歩踏み出した。

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