2.見た目、形




 女性のバストにおいて最も重要なのが「見た目」と「乳房の形」であるが、これは先述した「カップ数」と「アンダー」に影響される。


 多くの男性はよくカップ数だけを気にしてしまうが、例えば同じEカップであっても、アンダーの数値によっては想像より小さく見えてしまう場合がある。


 これは、前章のとおり、カップ数がトップとアンダーの差で決定されるためによるもので、少々いい加減なたとえになってしまうが、「やせ型、一般体型の女性の『巨乳』」と、「大柄、若しくは肥満体型の女性の『巨乳』」をそれぞれ比較してもらえればよい。


 具体的なカップ数の決定方法について、これはトップとアンダーの差がおよそ何cmであるかによって、日本国内の基準では7.5cmから、+2.5cmごとにAAカップ、Aカップ、Bカップ…の順に決められている。

「日本国内の基準では」と前置きとしたのは、元々のカップ数の基準が欧米諸国とは異なることによるものである。


 また、ブラのサイズ(アンダーサイズ)は65から5cm刻みで表記され、アンダーの範囲が基準値の±2.5cm以内のものをサイズとしている。

 例えば私の場合、アンダーは75.5cmになるので、アンダーサイズは75ということになる。そしてアンダーサイズの前にカップ数を表記することで「B75」といったように呼ぶのだ。


 ここで注目してほしいのが、「周の長さの差によってカップ数が決まる」ことである。

 つまり、いくらトップの数値が大きい(見た目のサイズが大きい)人であっても、決して「カップ数が上」ということにはならないのである。この点については、意外と知らないという女性もいるのではないだろうか。


 何が何だかよく分からない、という人へ。

 人間の胴を円に例えてみよう。直径を3cm、円周率を3.14とした時の周の長さは9.42cmになる。これをアンダーの数値とする。

 Aカップの場合のトップとの差は10cmであるから、その数値は19.42cmになる。この円の直径はおよそ6.2cmとなり、アンダーとの径の差は3.2cmである。

 この3.2cmが見た目の大きさになる。定規などで自分の胸にあててみよう。その小ささがよく分かるはずだ。




 ここまでで、男性諸君の中には「今まで自分が見てきた、『C79』だの『F91』はなんなんだ?」と疑問に思うものもいるだろう。

 端的に言えば、


 前述のとおりカップ数は5cm刻みで表す、とJIS規格(日本国内の統一基準)で定められている。


 では、それらの数字は何なのか?


 答えは「スリーサイズのバスト表記」である。

 これとカップ数の表記を混同している人々が特に男性に非常に多いので、併せて解説する。


 スリーサイズの場合、B(バスト)-W(ウエスト)-H(ヒップ)という順で表すのが一般的である。

この時のバストはため、例えば『B87-W70-H84』などと書く。

この時の「B」をバストの略ではなくカップ数と誤解したために間違った表記が広まってしまったのだと思われる。




 次章では、具体的な大きさ(実際の見た目)について述べる。

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