君がいたから
とろ
第1話 自分は分かってなかった
俺はこの三日月学園に通ってる新城かつやだ。
俺の日々は単純だった。
ただやることもなく学校に来て幼馴染と会話して
その彼女と一緒に帰るだけだった。
別に俺たちは特別な関係ではなく、友達として一緒にいたんだ。
俺はそれでもよかった。
何も変わらない日常を過ごして決められた道を行く。
それでいいと思ってた。
その幼馴染の名前は西沢伊波。
彼女との出会いは小学生の時だ。
俺たちは友達として一緒にいた時から
日々些細なことばかり話をしていた。
当たり前の日々がずっと続くと思ってた。
だがあの日をきっかけに全てが変わってしまったんだ。
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