第3話 やるなよ、ぜったいやるなよ



『やるなよ、ぜったいやるなよ』


 布団を未練がましそうにして見つめるメイド。

 さっさと部屋から出ろ、着替えられん。


「罰として朝食は抜きだな」

「ああっ、やですっ。今日ははちみつが出るのに。とろとろでおいしいのに」


 そんな事は知らん。

 反省しろ。


「だって、ご主人様が気持ちよく眠ってたので、つい一緒に眠りたくなっちゃったんです。大好きな人と一緒に眠るととっても気持ちよく眠れるじゃないですか」

「……それは他の男にはやるなよ」

「? なんでですか」


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