子供と大人を分ける年齢は

子供と大人を分ける年齢について、色々な論点があります。

選挙権、成人、飲酒や喫煙、少年法の適用等、他にもいくつかあるのかもしれませんが、少年法の適用以外は現行から多少の変化があったとしても大して変わらないように私は思います。


何歳だと決めてしまえばいいだけの事で多少のメリット、デメリットはあるのでしょうが、結局はどっちもどっちで、大差はないように感じます。

しかし、少年法の適用だけは、そうも言ってられないと私は思うのです。


近年、未成年に因る凶悪犯罪が起きる度に、少年法に対する様々な意見が飛び交います。

少年法そのものの是非、適用年齢、内容について等、いくら議論してもしきれないくらいあるように思います。

此処では少年法は必要なものとさせて頂き、その適用年齢について、私の意見を述べさせて頂きます。


現在、少年法の適用年齢引き下げを望む声が少なくはありません。

しかし、私はそれに反対させて頂きます。

何故なら、社会の包容力を縮小させる方向へ舵を切る事は、悪い結果しか招かないように思うからです。


勿論、十八歳くらいであれば、十分に大人として扱っても問題はないでしょう。

また、適用年齢を高めに設定しておく事で、子供達の甘えを助長している部分も少なからずあるでしょう。

そう考えると少年法の適用年齢を十八歳へ引き下げる事は妥当なようにも思えます。


しかし、それでも、やはり、出来る限りは甘えさせてあげたいと私は思うのです。

この辺の議論をするとよく、欧米の事を引き合いに出したりもしますが、欧米に追従していく事が必ずしもいい結果を生むとは限らないと思うのです。

それよりも欧米より子供でいる事を許容出来る。

そのような懐の深さを示す事も選択肢の一つになり得るように思うのです。


また、子供だからと言って何をしても許される訳ではないと考える方もおられるでしょうが、それについても私は、子供であればどのような事でも許容すべきだと思うのです。


確かに私の考えが甘いのかもしれません。

しかし、子供が未熟である事はある意味当然だと思うのです。

だから、子供を許容出来ない事は子供が未熟である事を否定し、延いては子供そのものの否定に繋がりかねないと考えます。


そして、子供を許容する事で子供の可能性を拡げる事が、我々社会の可能性を拡げる事にも繋がると私は思うのです。

そういう意味で少年法の適用年齢引き下げについて、私は反対を表したいと思います。


転載元URL(2015.10.13)

http://next.spotlight-media.jp/article/203124219731653166

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