第3話

ファンタジーって何?

私は「現実世界ではあり得ないことや、異世界の話」だと思っている。

実際に実在した人やものが登場しても、現実に「いや、ないでしょ。」ってものが登場した時点で、ファンタジーだと思っている。

間違ってても、それぞれ解釈があればそれでいいかも。


なんて前置きしてみたけど、どうなってるんだ?

私は今どこにいて、何を見ていて、時間は何時??


困ったな。何が何やらサッパリだ。

今まで家でPCイジってたはずなのに。

興味のある不思議なサイト開いたら、ピカッて光って気づいたらココ。


いや、本格的にファンタジー要素満載のアニメか漫画か小説じゃないか。


試しにつねってみた。頬を。

•••痛い。現実のようだ。


しかし、広がっている景色に見覚えがあるような無いような。

家に居たのにご丁寧に履きなれた靴まで履いて、更に冒険してこいと言われているかのような多彩な装備を持ってるし。


本当にさっきまでPC見てたんだろうか、私。


仕方ない。このままこの広大な景色見ててもしょうがない。何かしないと帰れない、タブン。


だって、こういう時は私が主人公で見ず知らずのこの世界を救うーとかの展開でしょ??


じゃなきゃ、他には何がある?

間違って違う奴呼んじゃった説の方か??

それでも結局帰るためにはーみたいなのがあるよね??


何にも無いだたっ広い草原にいても解決しないことだけはわかった。とりあえず、人探そう、うん。



そうして1人で考えて、1人で歩き出してみた。

私はこの先どうなるの?人間居なくて、クリーチャーとかモンスターとかエルフとかドワーフとかとか出てきたらどうしようって不安は常に付きまとって、私の動揺を誘うけれど、そこは我慢。

頭の片隅に置いておいて、とりあえず歩き出す。


この先に、私の想像を超える何かがあったとしても。全くの予想通りの何かでも。

進まないと見えない。分からない。


とにかく私はだたっ広い草原をひたすら歩いて行くことにした---。







「ん??なんだ今の。なんか楽しいような虚しいような、こんがらがるような夢をみた??」



独り言を呟いて、いつの間にか寝てしまっていた私は、時計を確認。

うん、キッチリ1時間は寝てたな。


「•••じゃない!!そんな場合じゃないぃぃぃぃ!!!!!終んないとマズイよ!?私また怒られるよ!?」


盛大な独り言を発して、作業に戻る。

急がないと間に合わない。

また怒鳴られたり、怒られたりするのはイヤだ。

断じてあってはならない。


何か夢を見た気がしたが、それどころではない。


私はまた、非日常のような日常へ戻った•••。




ファンタジーへの扉は、身近にあるのかも?

そう信じてみたい。

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