未知と困惑
~0~
異端の者は疎外感を味わう。
そして、その弊害でごく当たり前の事を
知ってて普通の事を知らない場合がままある。
◇
「は・・・?」
先程の俺の一言は聞こえてなかったのだろうか?
お互い向き合って夜も遅く、閉店間際の静かな空間。
そこで一対一。聞こえていないわけが無い。
だが、此方を見ながら一言声を上げ、それきり固まり、全く動かなくなってしまった。
そんな状態の彼女を見ると、不安にもなってくる。
俺は昔からずっと蜘蛛が好きだった。ネットで巣を張る蜘蛛の動画とか頻繁に見ていたし、ウィキ先生の情報だって何度も読み返していた。
詳しくは分からないが、どうやら彼女は自分の異形の部分にコンプレックスを持っているらしい。
自分の身体を醜いとか言いながら泣くもんだから、蜘蛛が好きな俺はついカッ、となってしまった。
言葉で説得出来ればそれが1番なんだが、俺の足りない頭では上手い言葉が思い付かなかった。故に、触らせてくれー。なんて言ってしまった・・・。
マズイな。これはやっちまったか・・・。
いきなり脚を触らせてくれ。なんて、女性相手にこれは失礼なんじゃなかろうか?
ちょっと常連のお嬢ちゃんで、想像してみる。
『マスター、そこ。触らせて・・・。』
うん、不安しかない。なんか怪しい実験に使われたりしそうだ。そもそも俺が触る想像しようとしていたのに、自然と俺が触られる側に回っている。
俺の妄想の中でさえ思い通りにしてくれないし、ならない。まして動かせない。魔法使い、強敵である。
「私を、触りたい、と。そう、言ったのか?」
あ、よかった。ちゃんと聞こえてたのね。思考が変な方向へと迷走し、収集が付かなそうになった所で、あちらから返事があった。
先程は脚をワキワキと蠢かせてこっちを挑発してたのに、今は所在なさげに縮こまっている。そんなことで隠れるサイズじゃなかろうに・・・。
だが、一度言ったことは撤回しない。蜘蛛を触れるかもしれない、折角のこの機会を逃がさない。逃がしてたまるもんか。
「おう、確かに言ったぞ。」
「いや、でも・・・。ほら、気持ち悪いだろう?」
ふぅむ。彼女が何を言っているのか俺には理解できそうもないな。価値観の違いだろうか。もしコレが違う場合は何を討論したとしても、大抵は徒労に終わる。
それが1番浮き彫りになるのは、食生活だと俺は思っている。こっちではペット、あっちでは食料。とある国での害虫が、遠い国では食料で。どこかの国では悪魔の使い、宗教の関係で食べられないものが。
自国ではブランド物だったり、庶民にも親しまれる立派な食べ物に料理されたり、と。まあ、この辺の話はもういいか。
価値観の違い。完全に線引きされているものを、理解して貰うのは難しい。言葉だけでは何処まで行っても平行線のままだろう。
強引な、あまりいい手段とは言えないが、俺の頭では他の方法が思い付かなかった。なので、このまま行動で押しきらせて貰おう。
「いいや、むしろ綺麗じゃないか?」
「っ・・・!?」
確か蜘蛛は凄い綺麗好きだ。暇さえあれば猫の毛繕いみたいに、無菌の消化液とかで身体の掃除をしているらしいからな。蜘蛛の魔人である彼女も身嗜みはキチンとしているだろうと。若干安直な考えの気もするが、これは僅かな確信も持っている。
お互いが触れる為に手を伸ばせば、手の届く距離の調理台から出て、逸る気持ちを抑えつつ彼女へと歩み寄り隣の椅子に腰を下ろす。
「あーあ、こんなに泣いちゃって・・・。」
未だに涙の痕が残る顔に左手を添えて、顎を上げさせる。次に右手でその8つの複眼の目尻に残る雫を順番に指で掬い取り拭ってやる。驚いたのかビクッ、と身体が跳ねているが、努めて無視する。
「さて・・・。」
「え、あの?店主?」
彼女の目から新たな涙が出ていない事を確認した俺は、顔から手を離し、解放する。次いで、今まで盗み見ていた蜘蛛の脚を、顎に手を当て至近距離でじっくりと観察する。
近くで改めて観察する彼女の脚は、見るからにツヤツヤと光沢があるように見える。手入れが行き届いているのだろう、それを証明するかの様に、黒い脚は店の光源を鈍く反射している。
「ふむ、やっぱり艶かしいな・・・。それに、店の光を反射するぐらい磨かれてるようにも見える。」
「そ、そんなに褒められても・・・。糸くらいしか出ないぞ?」
そう言って、こちらからは見えないが。糸疣から1番下と2番目の蜘蛛の脚を中継として使い、蜘蛛で言う触肢の部分となるであろう。こちらも肘辺りから黒い外骨格に覆われている、人間の部分の腕へと移動させる。
そして、目にも止まらぬスピードで手際よく毛糸玉みたいな、蜘蛛糸の玉を作り始めた。
なんだあれ、超欲しい・・・。
「うん、糸を貰ってもいいんだが・・・。」
先程から気持ち悪いとか、そういうこちらの嫌悪感やら感情論でのみで反対してくる彼女。うん、俺は微塵も嫌じゃないし、あっちも嫌とは一言も言っていない。
じゃあ、もう触ってもいいよね?
勿論、一言でも嫌と言われたらその時点で辞めるけど。
よし。自分への言い訳完了。
「触るぞ?」
「ぇ、う・・・。」
おもむろに、彼女の手首を掴み、こちらへと持ってくる。結構つるつるしている。
手を掴んだ拍子に蜘蛛糸の玉がテーブルへと落ち、コロコロと転がる。それを空いたもう片方の手でテーブルの端へと寄せて放置。彼女の指先に、俺の指の腹を当てて押し付けてみる。
すると。プッ、と音がして彼女の指先が沈む。俺の指先が小さく裂けて血が滲み出した。
◆
「えっ、ちょっと!なにして!?」
「へぇー結構鋭利なんだな。」
なんだこの人!?本当になんなの!?
理解が追い付かない、気が動転させられる。そんな状態のまま好きに弄ばれている。落ち着こうとしても、次から次へと起こされる行動に翻弄されっぱなしだ。
そして、あの人以外寄せ付けたことがない距離、隣へと座られた。そのまま流れる様な動きで、手を引き寄せられるのを抵抗する事ができず、ただ見ていることしかできなかった。
かと思えば剥き出しになった、私の鋭く尖った指先に。
彼の柔らかく脆い指先を沈める様に押し付け、結果当然の事だが傷つけた。焦る私を置き去りに、自分と私との身体の違いを楽しんでいるのか、唇の端を吊り上げるように笑っている。本当に訳がわからない。
「ひゃっ!」
「うん、やっぱり良く手入れされてるな」
私を心を掻き乱す出来事が、私の脳内で処理され平静を取り戻す。その前に、更なる衝撃に襲われた。
衝撃、と言っても勿論殴られた訳ではない。強くされた訳でもなく、その逆。ただただ優しく。
自分以外の他人に1度も触られたことの無い私の異形の部分、最も人間と違う部分。蜘蛛の脚。
そこを、まるで壊れ物でも扱うみたいに優しくゆっくりと撫で擦ったのだった。
「ぁっ、ちょ、っと・・・!」
心臓が先程から激しく脈を打っている。一向に収まる気配の無い心音は、脚を通して彼にも聞こえてしまっているんじゃないかと思うくらい激しい。
蜘蛛の脚の先端は、両手程は鋭利ではない。その尖っていないことを確認するように、先っぽをちょんちょんと軽く触れられる。
指が裂けないことを確認した、彼は。今度は臆面もなく
ぐりぐりと掌を押し付けるように触れてくる。
ああ、これはいつまで続くのだろうか?
この人はどこまで私の心を嬲り、犯し、蹂躙すれば気が済むのだろうか?
私には分からない。だけど、このまま彼が満足するまで身を任せても、いい、かな・・・。
そう思った。
間違って思ってしまった。
その瞬間だった。
「ひぃぅ!!?」
「ふぅん、関節ってこんな感じなのか」
生まれて初めての感覚、背筋が粟立つとでも言えばいいのだろうか。自分では出すつもりの無い声が漏れる。
我慢しようとしても到底出来そうもない。はしたない。恥ずかしい。次々に沸いてくる羞恥の感情と、声を抑えようと、両手で口元を塞ぐ。
「そ、こはぁ・・・!」
関節部分を撫でられ。身体中に電気が走る。ゾクゾクする。私の心臓は本来の役目を放棄したらしく、更に強く大きく脈打ち、その存在を最大限主張する。それに合わせて呼吸も荒くなる。
「はぁっ、ふぁ、はッ・・・。」
先端も、第二関節も、第一関節も、その中間も、散々いじり回された。その彼の手が関節を通り越し。
行ったり来たりする。何度も何度も撫で擦り。その行為を繰り返しながらゆっくりと、だが確実に根本へとせり上がって行く。
そして、それを心の何処かで待ち望んでいる自分がいる。
「ッッッーー~!!!?」
そして、脚の付根を。背中と肩甲骨をなぞる彼の手を感じた瞬間。私は今まで生きてきて1度も感じたことのない感覚が全身を襲った。
今まで口を塞いでいた両手を離して、目の前で興味津々に私をいじり倒す彼の胸元を掴み。私の知らないこの波に意識を持っていかれない様に、身体を縮こまらせて耐える。
「ッー!ーーー!?」
身体が独りでにビクンビクンと跳ねる。
自分で自分の身体が思う通りに動かせない。
激情の波が引いても自由にならない。
身体の力みが抜け、次いで身体が弓なりにしなる。
せめて、声は漏らさないように。
ゾクゾクする身体を、歯を食い縛って必死に抑える。
「さて、と。あとはー。」
私の身体の異変に気付いていないのか、気付いていて無視しているのか分からない。彼の心境は分からないが。
だが、これから何をされるのか。それだけは背筋を這う掌の動きで理解できた。
肩甲骨と腰のにある脚の付け根をマッサージするみたいに強くはなく、されど弱くない力で私の緊張感を解きほぐすみたいに揉まれた。
その手が下がっていき、行き着いたのは
「ひゃ、そ、こは。だめぇ・・・!」
私の腰の更に下。そこは蜘蛛にとっての大事な器官が沢山詰まっている。呼吸器、生殖器、蜘蛛の代名詞である糸を作り出す糸疣。
魔人である私と、通常の蜘蛛とは違うにしても。そこには必用不可欠な臓器が無数に存在する、蜘蛛の腹部だった。
そんな急所に彼の指が伸ばされる。
その手が近付いてくるのを、私は拒否しなかった。
もう少し、この未知の感情に翻弄されてる
何もかもが初体験の、この時間を少しでも引き延ばしたかったから。
はね除けようと思うことすらしなかった。
・ ・ ・ 。
◇
「すまん。」
「・・・。別に・・・。」
これはやっちまったわ。
だって、蜘蛛って飼育すること自体は出来るけど、犬猫みたいなペットと違うじゃん!観察する事しか出来ないじゃん!?
そんな蜘蛛好きな俺の前に合法的かつ、お互いの了解ありで、お触り可能な蜘蛛の身体があったら触るに決まってるだろ。
「調子に乗りすぎました。深く反省しております。」
「っ、別に・・・。」
あれからたっぷりと蜘蛛の腹部に当たる部位を堪能した。他の外骨骼と同じなのだろうが、とても不思議な柔らかさだった。
俺が満足するまで触りまくり、解放した彼女は息も絶え絶えで、呂律も回ってなかった。途中身体が何度か硬直したり、痙攣していたのはわかったんだが。初めて触る蜘蛛の身体に感動して、それ以上に夢中になってしまい、気遣ってやる事が出来なかった。
多分くすぐったかったのだろう、悪いことをした。
「・・・。」
あれから彼女は、テーブルに肘を立て頬杖を付き外方を向いたまま一言も喋らない。
ん?そういや、お互いの了解。
あ。そういえば許可とってなかった。
押しきったんだっけ・・・。
でも、仕方ないじゃろ?うん、仕方な
「店主。」
「はい、なんでしょう!」
声が聞こえた瞬間。ビシッ、と彼女の前に直立不動の姿勢で答える。やっと口を開いてくれた。
「その、どぅ、だった・・・?」
「あんなに自由にさせて貰えて至福の時間でした。」
「そ、っか・・・。」
いやもう、本当に嬉しかった。感無量ってのはこうゆう事なのだろう。初めての来店してくれた時から釘付けだったものを、思う存分に、余すことなく堪能出来たのだから。
「うん、正直また触りたいくらいだ。」
「勘弁してくれ・・・。」
あんなのが何度もあったら私が変になってしまう。と、小さく呟く声を最後に再び場が沈黙で支配される。
暫くして。
「あ・・・。」
「どうし、ありゃ」
気不味い空気の中、2人共ずっと合わせずに泳がせていた視線が、同じ場所へと落とされる。
そこには、床へと落としてしまったプリンの残骸があった。
さっきの出来事の間に、脚か何かに引っ掛かったのか。
全く気が付かなかった・・・。
「店主。折角用意してもらったのにすまない。試験の合否はまた、今度にしてもらっていいか?」
「あぁ。俺は別に構わんよ。あくまでそっちが決める事だしな。」
まあ、確かにこちらが勝手に始めた事だったな。と再び隣り合って座り2人で軽く笑いあった。
と、俺が少し大袈裟に座った拍子に、テーブルが少しだけ揺れた。それによって先程彼女が用意した蜘蛛糸玉が転がる。
「あ、そう言えば蜘蛛ってさ。巣を片付ける時に貴重な栄養を再利用するのに、糸とか食べる事があるって聞いたんだが、そうなのか?」
転がる糸玉を手に取り、両手で弄びながらなんとなくで、ウィキ先生聞きかじりの情報を話題に雑談。
「ほぉ、良く知っているな。」
「ま、好きだからなぁ。」
「すッー・・・!」
「ふむ。」
硬直している彼女の前で、糸玉を少しだけ解きほぐす。
指で少しだけ摘み、手を伸ばして調理台の包丁を手に取る。
小さく糸を切り、本体をテーブルへと転がす。
俺の手には長さ10㎝くらいの蜘蛛の糸。
「で、味は?」
「辞めッーーー!!?」
その日、俺の意識は彼女の不可視の一撃によって容易く刈り取られたのだった。
◇
「店主!おはよう。いい天気だな!」
「お、おぉ。おはよう、朝からどうした?」
次の日、同じベットで寝ていた妹共々、ミラに朝から叩き起こされ。当たり前の様に食堂で待機している魔法使いのお嬢ちゃん、ミラ、妹の4人で朝食を取った。
どうしても気になって、開店前の掃除中、何度も辺りを見渡してみたが、蜘蛛糸玉は影も形もなかった。
彼女が回収していったのだろう。残念である。
そして何事もなく開店し、俺が洗い物を片付けている。そんな時間に彼女が姿を現した。
「いや、なんだか悩んでいるのが馬鹿らしくなってな。私は私なんだ。そう悲観することはない、と考えられるようになったら自然と視線が気にならなくなってな。」
「そうか、そいつは良いことだな。」
俺の対面のど真ん中の席に。
ドカッ、と勢い良く座る。悩みが吹っ切れた彼女の笑顔はとても魅力的で、こちらも自然と笑顔になってしまう。
「あの蜘蛛の人、誰・・・?」
「さぁ?私も見たことない魔人さんだ」
「増えた・・・。」
朝食を終えた3人は、席をそのままに雑談していたみたいだが。話題の矛先が俺達に向いたらしい、話に混じっては来ないものの、こちらをチラチラと伺っているのがバレバレである。
「さて、店主。もう一度アレを作って貰おうか。」
「はいはい、砂糖預かりますよー、っと。」
何度か繰り返した行為は、淀みなく荷物の受け渡しを済ませて。早速調理に入る。
作っている間にちみっこが勝手に厨房に入って来たのを叱り飛ばしたり、少しだけ面倒な事があったが。
まあ、軽く説明すると厨房はバイ菌が一番の敵だからね、勝手に入る奴には拳骨1発だ。
そうして、けたたましい音を出しながら動くお嬢ちゃん作の急速冷蔵庫で出来上がったプリンを出す。
先程まで遠巻きに見ていたメンバー全員が、距離こそ離れているものの、いつの間にか俺達2人を取り囲む様に陣取っていた。
「ふふっ、この感触が楽しいな。」
「おう。プリンはツルッ、と食べられる菓子だ」
「では、頂きます・・・。」
スプーンで一口大に掬い取り、チュルッ。っと音を立ててプリンを口に含み、目を見開くのがわかる。
「甘い、が。甘すぎない。ちょっぴり苦味が効いたソースがいいアクセントになっている。正直に言うと甘い菓子類は苦手だったんだが。これは美味しい、ああ、美味しいなぁ。」
「そりゃぁ、よかった。」
ニコニコと笑顔のままプリンを食べ進めている。そんな姿。心底機嫌が良いのか、ゆらゆらと揺れる蜘蛛の脚を眺める俺。気のせいかピッカピカに磨かれている気がする。
昨日は夜で暗かったから、わからなかっただけか?
そんな事を考えていると、ガタンッ。と音を響かせて立ち上がる気配。
妹、ミラ、ちみっこ。
俺達を取り囲む様に移動した3人。ではない。
朝食を取った席から動かずに居た魔法使いのお嬢ちゃんが、まるで椅子を蹴るかのような勢いで立ち上がって此方へと距離を詰めてきた。お嬢ちゃん固定席のカウンター席の端っこに座る。
「私、これ食べたことない。作って」
「いや、でも」
「作って」
有無を言わさず、って、感じだ。正直に言う、恐い。
相変わらずお嬢ちゃんの表情筋は仕事を放棄している。動いてはいない。いないんだが、なんか滅茶苦茶不機嫌っぽい?
「しかし、材料持ち込みだからなぁ。砂糖とか高級品はうちに常備してないし。」
「・・・。」
おもむろに懐から杖を取りだし、構えるお嬢ちゃん。
一瞬だけ身構えてしまったが、数秒もしない間にお嬢ちゃんは転移魔法で消えていった。
「マス
ター、私にも同じの。」
そして、ものの数分で帰ってきたと思ったら、大量の砂糖を持参してきた。即調達とか行動早すぎませんかね。
「あー、作ってやりたいのは山々なんだが。」
「今度は何?」
「お嬢ちゃんから貰った、冷やすコレ。大気中の魔素取り入れで充電に二時間くらい掛か」
「魔力、充填・・・。」
急速冷蔵庫に両手をかざし、無理矢理魔力を送り込んでいるらしい。俺でも視認し理解できる程の魔力が迸っている。実際に声に出して言ってるしな。
「もう、これで何も問題ないわ。」
「アッハイ」
そうして、魔法使いのお嬢ちゃんに作ったのを皮切りに。妹、ちみっこ、ミラ、と結局全員分作ることを約束させられた。
暫くの間、店内には急速冷蔵庫の独特な。
ガヒョー!という音が響き渡り続けるのだった。
余談。
ちみっこ、ミラと2人分作り、卵が無くなったところでちみっこが無精卵生んでくる!とか言い出した時は、休憩中で水を飲んでた俺は、中身を思いっきり噴き出し発射してしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます