世界を統べるは電動鋸〈チェーンソー〉
兎鬼
第1話 ある日突然に
どこにでもいる高校二年生の〈金岡 聡〉はいつも通り平凡な日常をただ何となく過ごしていた。スマホを片手に街をぶらついている。
「なんか美味しい店でもないかなー」
グルメサイトを見つつ飲食店を探すのがブームになっていた。クラスメイトはそんな彼の趣味を意外と思い馬鹿にもするがそんなことどうだっていい、彼は我の少し強い人間である。そんな彼の持つスマホ、突然画面が乱れ始めたのだ、まるでテレビのアンテナが壊れたかのように画像の一部がズレていたり変色したりして壊れたことは一目瞭然だ。
「うわっ!?」
そんなスマホを不気味そうに見ていると突然、目の前が光に包まれていくではないか。聡は目を瞑り、それでも真っ白になっていく視界の中、気を失った。
晴天、それ以外言いようのない空をドラゴンが通過する。一匹のドラゴンの後ろを三匹のドラゴンが付いていき、先頭が旋回するとそれに合わせるように三匹も旋回した。竜騎兵の訓練を見上げて一人の少女がため息をついた、赤く長い髪が風に揺れ炎のようにも見える。彼女の他には杖を案山子に振り下ろし、魔法を唱えている同じくらいの少年少女がいる。
「全く、こんな授業つまらないわ」
この〈ハイルピタ学園〉に通う生徒たちは広場で魔法の特訓をしていた。しかしそのレベルは低く殆どが自主練習のようなものだ。
「〈ルティア〉! どうしたのそんな顔して」
ルティアと呼ばれた赤髪の少女はその声でビクッと肩を震わす。振り返るとそこには黒髪の綺麗な友達の〈ヘーベネ〉が杖を握って腰に手を置いて立っていた。彼女のその険しい目は一度見るとカエルの気持ちになる。
「どうしたのってこんな授業で何が得られるのよ、私は魔法の勉強しにきたの、遊びに来たわけじゃないわ」
「そうは言っても先生の授業よ? サボってたら怒られるわ」
とはいうが真面目に練習をしている生徒など数少ない。初めは指導に来ていた教師も来なくなっていた。
「はぁ、いつまでこの生活なのかしら」
憂鬱な気持ちのまま彼女は学園に隣接されている寮に向かう、三階にある自室に入るとベッドに転がった。両親に手紙でも書こうかと思ったがつまらなくなった学園生活にその気力は削がれていった。――それから何時間経ったのだろう、つい眠ってしまっていたが外から聞こえる騒ぎに目が覚める。ただ事ではないのは悲鳴の大きさや爆発音ですぐに分かった。
「なにごと!?」
ルティアは飛び起き訓練が行われている広場まで走った。広場では教師たちが生徒を避難させつつ青い甲冑を着た兵士と戦っている、他の兵士の手には〈ロフェウス帝国〉の国旗が握られていた、まさか襲撃されたのだろうか。
「あ、ああ・・・・・・」
火は赤く学園を染め悲鳴と熱が広がっていく、ルティアは膝を付き震えるしかできなくなっていた。そこに兵士が一人立ち、捕虜にせんと腕を掴んだ。
「ルティア!? 離して先生!」
避難場所に案内される途中、ヘーベネは学生寮の入り口でルティアを見つけた。しかし教師はヘーベネを避難場所の地下へ押し込む。ヘーベネは何度もルティアの名を呼ぶも後から続く生徒たちに地下へ押し込まれていった。
「さあ来るんだ!」
「いや! 離して!」
掴まれた腕を振りほどこうと抵抗するが相手は男で兵士、敵うはずもなく引きずられる。
「助けて!!」
誰に言ったわけでもなく叫ぶと白い光が空に現れ太陽の如く大地を照らす、それを兵士たちは見上げルティアも見上げていた。
「おわああああ!?」
その光に影が現れるとマヌケな声と共に大きくなっていき。
「ぐわああ!?」
鈍い音を立て、ルティアを掴んでいた兵士の上に落ちる。
「ぐおおお、いってえ・・・・・・」
悶つつも立ち上がると辺りを見渡している。歳は自分と同じくらいだろうか。その少年は下敷きになった兵士を見て驚いている。
「き、来て!!」
何を思ったか分からないが今はこの謎の少年に頼るしか無い。そう考えたルティアは彼の手を握り寮へ走った。そうして部屋に隠れる。
「はあはあ・・・・・・な、何なんだよお前!」
少年はルティアに言う。
「私はルティア、あなたは何? 落ちたロフェウスの兵士? 竜騎兵はいなかったと思うけど」
「な、何を言ってんだ、俺は聡。金岡 聡!」
「カネオカ サトル・・・・・・? 変な名前ね、まあいいわ敵じゃないみたいだし」
変な名前だと言われたのは初めてだ。しかしルティアと名乗った少女、よく見るとその顔立ちはどこか日本人離れをしており髪も目もルビーのように赤い、、人形のようである。
「ちょっと聞いてる!? あなた剣は持ってないの?」
「へ? 何? 剣!? 持ってるわけ無いだろ!」
何を言い出すのか剣など握ったこともないしそんなもの持ち歩けば逮捕だろう。しかしこのルティアとかいう少女は剣を持っていることが当たり前のように言うではないか。
「どうして剣なんて持ってないのよ! 平民だって短剣くらいは持ってるわ!」
ルティアは身長ほどある木の杖でボカボカと聡を殴る。そこに鎧の擦れるガシャガシャとした音が部屋の外から聞こえ、兵士が指示をしている声も聞こえた。
「っ――!」
二人はすぐそこにいる兵士に恐怖しピタリと黙った。願わくばこのまま通り過ぎてほしいがドアを壊し開け始める音が聞こえる。
「どうしてここまでするのよ・・・・・・!」
クローゼットのなかに入りギュッと聡にしがみつくルティア。聡は何か恐ろしいことが起きているのは分かっていたが隣にいる美少女の温かな体温に顔が緩みつつあった。しかしそんな気の緩みは部屋のドアを蹴破る音で締められる。一気に緊張が走り聡に抱きつく力が強まる。
「いない、次だ!」
運良く兵士は部屋を見ただけで次に移った、そして兵士たちが次の階へ行き静になると慎重にクローゼットから出る。
「よかった・・・・・・」
安堵のため息を漏らすルティア。ハッとなって聡を突き飛ばしそっぽを向いた。
「ちょっと不安だっただけよ・・・・・・」
そっぽを向いているが顔が赤くなっているのは分かる。少しニヤけながら聡は次はどうするのか訊いた。
「そうね、地下に行くわよ」
この寮には地下があり、そこに生徒たちは逃げ込んでいた。二人はコソコソと外に出る。外では兵士と教師が戦っておりその中をビクビクしながら駆け抜ける。
「これ!」
途中、倒れた兵士が持っていた剣をルティアは拾い聡に渡す。ズシリとした重さがこれが金属でできていることを語っている。
「おもっ、だけど振り回せねえぞ!」
持てることには持てるが振り方など分かるわけがない。
「いいから持ってて!」
避難場所の地下へ続く扉に向かうとそこには兵士が丸太を抱えてこじ開けようとしているではないか。
「あいつら! あんたも手伝って!」
ルティアは魔法を唱え兵士を攻撃する。丸太を持っていて出遅れた兵士は慌てふためく。
「えーい!!」
聡は力いっぱいそんな兵士に剣を振り下ろす。バチッと火花が散り聡の手にも振動が伝わる。兵士は気を失って倒れると痺れる腕を押さえて扉を叩いた。
「おーい! 大丈夫か!」
「みんな! 開けて!」
ルティアが言うと扉が少し開き、ヘーベネが顔を覗かせる。
「ルティア!! 早く!」
人一人分の隙間を作るとそこに二人は飛び込んだ。中では生徒たちが震えて座り込んでおり教師がそれを不安げに見ている。
「よかった、無事だったのね!」
ヘーベネはルティアに抱きついて喜んだ。
「ええ、彼が空から降ってきて助かったの」
そういい聡を紹介する。見慣れない格好で黒髪に我々とは違う顔つきの少年にみんなは細い目を向ける。
「大丈夫なの彼、怪しくない?」
突如として現れた人物に疑いの目を向けるのは無理もない。そのように思われているのは本人にも分かった。
「ま、まさか! 俺はあいつらの仲間じゃねーよ! 剣だって握ったことねえのに」
「そうなのよ、こいつ平民のくせに短剣すら持ってないのよ」
それを聞き生徒たちからざわつきが起きる。
「えー! 短剣すら?」
「平民どころか追われてる犯罪者なんじゃ・・・・・・」
「でも服装は綺麗よね」
言いたい放題言われる聡だがここは耐えて現状を整理した。スマホを見て歩いていたら光が見えて、気がつけば兵士の上に落下した。そしてここにいるみんなは所謂、魔法使いの格好をしていて髪や顔つきもかなり違う。
「なぁ、日本ってどこだ?」
聡はルティアに訊いた。するとキョトンとしたような顔になる。
「ニホン・・・・・・? 何かしらそれ」
聡は頭を抱えた、日本という存在のない世界。所謂、剣や魔法が当たり前の世界に自分はいるようだ。
「ちょっと! どうしたの頬なんかつねって!」
頬をつねっても痛い、夢ではないようだ。何より目の前の美少女の手の温度が本物である。
「ああそんな、じゃあここはなんだ?」
「どうしたの頭打ったの? ここは〈アケイレス〉のハイルピタ学園よ」
どっちも聞いたことのない名前で更にがっくりと項垂れる。その時、外から「撤退だ!」と兵士の声が響き、やがて静かになった。教師は先に外を覗いて安全を確認すると生徒たちを外に出した。
「アプロズ先生、一体何が起きたのでしょうか」
不安げにルティアは生徒とともにいた教師に訊く。アプロズは苦虫を潰した顔をしたまま言った。
「恐らく侵攻してきたのだろう、だがなぜだ、ロフェウス帝国にそんな軍事力はなかったはず・・・・・・」
暫くしてアケイレスの兵士が現れ、怪我をしたものの治療は現在状況を伝えていく。
「ご無事でしたか! 現在、ロフェウス帝国が我が国に宣戦布告を・・・・・・!」
それを聞き生徒たちがざわめく、戦争だ。戦争が起きているのだ。こうなれば故郷の家族が心配になり帰ろうとするものも出てくる。
「なりません! 今はここでじっとしていてください!」
兵士が生徒を止めるとそこに鷹が飛んでくる。足には皮紙がくくりつけられており、それを広げて読むとワナワナと兵士の手が震えていく。
「どうかしましたか」
アプロズがただ事ではないのを察し、訊く。
「マテック地方が陥落・・・・・・敵の新兵器により為す術がなかったようです」
故郷の名を挙げられた生徒は泣き出し、兵士を振り切ってでも家族の安否を確かめようとするものも出てきた。
「新兵器って、どうするよの!」
「それは後々会議で対策をします! ですからあなたたちは今は大人しくしていてください!」
「ルティア!」
馬車が学園に突っ込み、馬が完全に停止する前に飛び出してきたのは美しいとしか言いようがなく、その姿は姫であることを何も言わず語っている女性だ。
「姫! どうして!」
ルティアはその女性を見てそう言う、周りの兵士や生徒たちは姫を見ると膝をついた。
「お前も膝をつきなさい!」
聡もアプロズに無理やり膝をつかされ二人の会話が始まった。
「姫はやめなさい、今は友人の心配をして来たのです」
「〈アドナ〉嬉しい限りです・・・・・・」
「姫様、次へお行きましょう」
アドナは友人の無事を確認すると安心したのか涙を浮かべている。兵士が姫を馬車に乗せると走り去っていった、
「いってて・・・・・・あれがお姫様か、可愛いなぁ」
「畏れ多くも姫だぞ、そのような目で見ていたのか!」
ポカッとアプロズに叩かれる。それを見た生徒から不思議な平民を中心に笑いが起きた。それからは自室で待機となり、聡はルティアの願いもあって同じ部屋に連れられた。
「で、あなた何者なの? どこ出身?」
ルティアは少し警戒しつつベッドに腰掛けて訊いた。聡は拾った剣を立てかけて床に座る。
「東京だよ、トーキョー、分かるか? 首都だよ」
ルティアが首を傾げると項垂れる。参った、本当に自分の知る世界ではないようだ。項垂れているとじっと聡を見ている。
「なんだ?」
「ちょっと後ろ向きなさいよ、着替えるから」
数秒後、慌てて後ろを向く聡。少ししてから布の擦れる音が聞こえ、パサッと落ちる音も聞こえた。今、自分の背後では美少女の裸体が、落ち始めた日によって照らされ美しく光っているのだろう。そう考えると聡の頭には邪な考えが巡り、少し、ちょっとだけと自分に甘えつつ後ろを――
「ちょっと、見ようとしないでよ」
少し振り向くとそこには仏頂面のルティアが間近にいた。
「み、見てねーよ!!」
意外にも着替えが早く、突然現れた顔に驚いて飛び退く。
「ふぅん? ほんとかしら?」
壁にぶつかった衝撃で掛けてあった額縁が落下し、頭に当たる。
「いってえ!」
「あはは! バチが当たったのねきっと」
楽しそうにルティアが笑うとベッドに再び腰をかけた。ふわふわのフリフリな寝間着である。その可憐さに思わず見惚れてしまった。
「ちょっと、それ掛けておきなさいよ」
落ちてきた額縁を指差す。拾い上げて見るとそれは写真であった。少し幼いがルティアが写っている。
「家族?」
「そう、家族・・・・・・ね」
少し暗い表情になったのを気にしつつ写真を壁に掛ける。
「お風呂行こうかしら」
そう言うとルティアは部屋を出る。一人、知らない部屋で聡はポツンと寝転がった。学生寮の一階、そこに大浴場はある。大浴場と言っても蒸し風呂で、メイドたちが部屋の温度を上げ、準備をしてある。ルティアは脱衣所で服を脱ぐと扉を開けるむわっとした湿気が身体を包み汗をかかせる。
「はぁ~・・・・・・」
石でできた椅子に腰をかける。思わずため息が漏れる。と言うのも家族のことを思い出したからだ。ルティアの家族はそれはもう睦まじいものであった、しかしある日からその仲は険悪となり、逃げるようにルティアはこの学園に通うことにした。
「お父様とお母様・・・・・・どうしたのかしら」
一体なぜいがみ合うようになったのか、心当たりがない。
(ダメだダメだ、今はこんなこと考えてる場合じゃない)
頭を振って悶々とした考えを振りほどく。かいた汗を水で洗い流し浴場を出ると身体を拭いて寝間着を着た。
一方ルティアの部屋では聡が悩んでいた。いま、この部屋には誰もいない、ならば少しクローゼットを開けてもバレないのだ。
「ちょっと、だけいいかなぁ~なんて・・・・・・」
そう言いつつクローゼットを開ける、ふわっとしたいい香りと共に綺麗なシルクの服が掛けられているのが見える。
「あいつってお嬢様なのかな」
どう見てもお嬢様としか言いようのない豪華な服だ、触ってみても分かる材質の違い、ここはお嬢様学校なのではと思うと少し緊張してきた。
「えっと、次は・・・・・・ダメだダメだ!」
クローゼットの下、引き出しになっているのだが世の人間はこういうタイプのクローゼットの引き出しに下着を入れるものだ、この世界の人間も同じ考えならもちろんそこには彼女の下着があるわけで。
「・・・・・・やめよう、流石に悪い」
良心が痛み、やめた。恐らく見てもその後、ルティアの顔を見れないだろう、あの人形のように美しい顔をまともに見られないのは代価が大きすぎる。
「はぁ~って誰!? ――ああ、あなたか」
そこにルティアが帰ってくる。部屋に帰るや否や見知らぬ人がいて驚くがすぐに聡がいたことを思い出しベッドに腰掛けた。
「おう、おかえり」
「なんか変なことしてないでしょうね」
ビクッと肩が震えるが何もしてないと必死に言い訳をする。ルティアも「そっか」とだけいいベッドに転がると置いていた本を開いて読み始める。表紙は豪華な皮でタイトルは――読めない、アルファベットのようなそうでない文字が羅列してある。聡は立ち上がり近くにあった本棚から適当に一冊抜き取って開いてみる
、内容はさっぱりで何が書いてあるか分からない。しかしこうしてルティアと会話ができているのはなぜだろうか、日本語では無いのは確かなのだが、今自分はなんの言語を話しているのだろう。
「ちょっと、勝手に取らないでよ、というか読めるの?」
「いや、さっぱり」
ふぅん、と関心なさげだ、どうもこの世界の識字率は
低いようだ、おかげで文字も読めないバカとは思われてないようで安心する。
「なあ、文字を教えてくれないか?」
「ええ、私が? なんでよ・・・・・・」
面倒くさそうなルティアだったが兵士から助けてくれたことを思い出し、恩返しも兼ねて文字を教える。英語とも言えないそれは理解に時間はかからなかったが、日本語のように馴染むものでもなく、完璧とは言えない。聡がギブアップしたとき、どうやら夕飯の時間のようでベルが鳴る。ルティアは部屋を出て一階の食堂へ向かう。
「あ、待てよ」
聡もちょうど腹が減っていて付いていく、一階の大食堂に着くと映画で見たような長いテーブルに多くの生徒が腰掛けて料理を前に感謝の言葉を待っている。
「では神に感謝を」
教師がそう言うと生徒は皆、祈る。さて食事だ、と思うと目の前には何もない。皿も無ければコップも無い。
「あのー、俺の分は?」
たまたま通りかかったメイドに問いかける。すると煩わしそうに言った。
「何言ってんのよ、どこの出かも分からないあなたに料理なんて出せないわ」
なんてことだ、このままでは餓死してしまう。外に行って木の実でも成っていることを祈ろうかと考えていたときだ。
「メイド、この方にも料理を」
ルティアが手を挙げて申し出た、ルティア様の命令ならばとメイドは厨房へ急ぎ、暫くして料理が運ばれてきた。
「ちょっと、いいの? 平民な上怪しい人物よ?」
隣にいた女生徒がルティアに耳打ちをする。
「いいのよ、こいつがいなかったら私は捕虜になってたし、あなたたちもそうなってたのかもしれないのよ」
「ありがてぇありがてぇ・・・・・・!」
運ばれた料理にかぶりつく聡、パンは温かくシチューも美味い、涙を流して食事をしたのはいつ以来だろうか。
「ちょっと、泣くことないでしょ」
恥ずかしそうにルティアがいう、とはいっても料理とルティアの優しさに涙を流さずにはいられなかった。美味い美味いと食べて、食器が綺麗になると生徒たちはぞろぞろと食堂を後にする、二人も部屋に戻り眠くなったので眠ることにした。
「おやすみ~」
ベッドに寝転がるルティア、自分は一体どこで眠ろうか。部屋を見渡すとソファがあった、これに横になろう。ああ柔らかい高級なソファだ。
(・・・・・・凄い格差だな・・・・・・)
ソファに横になるとふと我に返ってそう考える。ちょっと悲しくなったが色々あった一日で疲れもあってすぐに眠った。
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