行き遅れかけ自信を喪失している男爵令嬢ヴィヴィアンが、初恋の人エドワードと再会するものの、別の男性の恋人役を持ちかけられるという設定が興味をひく。これだけでも面白いうえに、謎の美女クロエや王子様の婚約者候補の令嬢たちが個性豊かで、誰が敵で誰が味方なのか考えながら読むのがとても楽しい。
クライマックスのどんでん返しも予想をいい意味で裏切られてしてやられた!物語の起承転結が分かりやすく、だれることなく最後まで読み切ることができる点も素晴らしい。次回作も楽しみ。
(欲を言うならば、エセルやレイモンドのその後を知りたいです。)