第18話二人の会話

「あの、すいません。どこから来たんですか。」

「はい、あの、東京の町の方です。」

ぎこちない会話が繰り返す。

「あなたってこの間の火事で協力されたそうじゃないですか。いやぁ、すばらしい。見習いたいもんです。」

「それってなんで知ってるの?」

ちょっと不安になった。秘密がばれたと思い始めた。

「この間新聞に載ってました。どうやって助けたんですか。」

どうやら出来事は載っていても能力のことは隠しておいてくれたことに気づいた。いや、むしろ新聞記者が半分嘘だと思ったのかもしれない。

内心はほっとしている。

でもこれからある計画が実行し始めていることは誰も知らなかった。

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