第17話一人の男性
翌日また一人で歩き出した。
またか、と思ったら誰か人影を見つけた。影がこっちに向かい出す。
その影は私の横でとまった。
「どうなされたんですか。ここは虹色村です。あなたのお名前は?」
一人の男性が言った。私は口ごもりながら話し出す。
「あのぅ、わ、わたしは、綾野あかりと言います。」
「綾野。ああこのあいだの事件の。」
あぁ、しまったと心の中でつぶやいた。
しかし彼はすぐに返事が返ってきた。
「よかったらお話を聞きましょう。」
私はものすごく嬉しかった。この人ならうまくいけば友達になれそうだったからだった。
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