第13話裏切りと悲しみ
男性の意識はもううっすらとしている。
あかりは覚悟が出来た。今しかない。能力を使うときは。
あかりは水を操って威力を溜めた。
しばらくしてようやく火が消えた。
あたりは静まり返っている。
はっ、と我に気付いた。住民のみんながしらけたように距離を置いてこっちを睨んでいた。その中にこの間知り合ったばかりの女性も混じっていた。
しまった。でももう遅かった。
「あんたは一体・・・」
私は裏切られたかのように、悲しい思いで遠くへ去っていった。
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