第20話 『警報』
「二人共すごいわねぇ、魔力を消すなんて大魔導師でも聞いたことないわー」
「はは……」
「あはは……」
あの後一日中質問攻めにあって今に至る、ちなみに食事中だ。
この世界の食事も俺たちにとっては毒ではないようだ、むしろ高級洋食料理みたいで美味しい。まぁたまに変なもの入ってんだけど……ヨーロッパではカエルも食べられてるんだし大丈夫だよね、うん。
ピーーーーーーーーー!!
料理を囲んで楽しくお食事をしていたら甲高い音に邪魔された、なんなんだ一体。
と、ここで気付く、異世界組の様子がおかしい、異世界組が一斉に見ている先にはちょっと変わった機械のようなそうでないようなものがあった。
どうやらそこから音が発せられているようである。
『速報です、先ほどカンナル山脈にて大規模な龍脈の乱れが発生、風竜が目覚めた
可能性も高いです。現在は目立った動きはしておりませんが万が一に備えもし騎
士団の――――――』
周りを見る。神生以外はこの世の終りのような顔をしている。それだけのものなのか、風竜というのは。
「カンナル山脈ってどこにあるんですか?」
この空気にはふさわしくないかもしれない能天気な質問をぶつける。
するとケイトさんは窓のそとすぐの距離に見える高い山々を指さした。
……………………え?
「あれがカンナル山脈だよ」
オワタ。
「あの……風竜ってどんな攻撃してくるんですか?」
カンナル山脈が目と鼻の先という事実を受け俺は情報を集めていた。
いやまぁそれでどうにかなるわけじゃないんだけど。
「伝承でしかないから分からないけど大陸を焼き尽くす火の玉や大地を切り裂く
風を起こすらしいよ」
まじもんのオワタじゃねぇか。
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