コンピューター

好きなことをやればいいさとあなたは言うけれど

あなたが本当に私に望んでいるのは私があなたの言う事を全て聞くようになることでしょう

そうなったら私、まるでコンピューターみたいね

インターネットという図書館から本をいくつか引き抜いて私にインストールさせて自分に便利な存在にしていく

私は入力された事しか実行できないままであなたに言い返す事も出来ずに時間が過ぎていくの

そしてそのうちに新しいコンピューターが発売されて

そうして私は型遅れになって捨てられる


ああ

あなたの望む私なんかに私はなりたくはないわ

私は私の望むように生きていくの

もし私がコンピューターだったらこの感情はエラーだとかコンピューターウイルスに感染しているとかなのかもしれないわね

でも私は人間

私は自由に生きたい

もし叱られたとしても

私は自由に生きたいわ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩集「灯火のように」 ともしび @tomosibi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ