第3話ライトノベル
うだつの上がらない健康食品販売の営業マン(野田一三)
ひょんなことから顧客の隠し持っていた秘薬を口にしてしまう。翌日から激変する肉体。見た目が若くなり、色素が薄れて金髪に、さらには腹筋が割れて痩せマッチョへ。何故に?理由なんて分からないがどんどん進化していく自分の身体。異性に意識され出す。奇妙なほどみりょくてきに変化した自分。妻からも会社の女性社員からも異様にモテる。モテまくる。業績も右肩上がりで全てが順風満帆に。気付けば仕事合間の昼間は全く違う生き方。外車に美女。だが薬の効果が次第に薄れて外見も肉体も元の自分に戻っていく。
①
11月。空の透明度が数ヵ月前と比べて確実に落ちている。それでも夏と変わらない陽気さで助手席に座る陣内貴美子は部長の悪口を喋り続けているし、エンジンを切って窓を開け広げている車内には上空を飛んでいるヘリコプターの音が結構な鮮明さを保ったまま滑り込んでくる。小野田敬樹は目の前の海を眺めながらた小さく溜め息を吐いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます