第49話 書けないよ〜
やあ、おいらです。
まあ、興味もないでしょうが聞いてやってください。ようやく、謎の気分の悪さが消えて、床上げとなったんです。さあ、コンテストの小説を書くぞと、おいらは今上げた、お布団にまたくるまって、パソコンのキーボードに、向かうわけです。おいらにはエアコンやヒーターにあたる権利はないんです。
それはともかく、一大スペクタクル、現代ファンタジーを書こうとするわけです。指が、指が動きません。別に、大リーグボール3号を投げすぎたわけではありません。脳みそが、指に動けと命令しないんです。
つまりはノープロットで行き当たりばったりに、小説を書いていたツケが回って来たのです。脳みそ空っぽ。ポッポポポポポポーポー。ねずみ先輩今何処……。
それはさておき、角川文庫で「お仕事小説コンテスト」が始まるみたいですね。病気長期療養中の人はどうしたらいいのでしょうか? 第一、これはノンフィクションなのでしょうかフィクションなのでしょうか? フィクションならありもしない仕事をでっち上げて小説に書いていいのでしょうか? 嘘の宗派の嘘の和尚さんの仕事に密着という、嘘話を書いて送ってもいいのでしょうか? 正義の味方のお仕事の苦労をドキュメンタリータッチで書いてもいいのでしょうか? 居もしない和菓子職人の一日を詳細に書いてもいいのでしょうか? 書道家、
それにしたって、アイデアが頭にうかばなかったらダメなのであります。キーボードに打ち込めなければダメなのです。前後のエピソードとつじつまを合わせ、面白おかしく書かなくてはダメなのです。おいらの小説は笑いが、いのちです。顔がいのちの『吉徳大光』の雛人形と同じであると断言しましょう。でも、人の笑いの沸点は違います。おいらの渾身のギャグは、そのほとんどがスルーされてしまいます。その中の、一握りでも笑ってくれたら。♪とにかく笑えれば、最後に笑えれば〜♪ その一念で小説を書いているわけですが、上手くいかない。おいらの純粋なギャグ小説の★なんて、最高14ですよ。Bさんが目標70って書いていたけれど、おいらにとっては天文学的数字です。一度でいいから、もらって見たい、★100とノーベル文学賞。歌手に持ってかれるなんて風に吹かれて、飛んでっちまえ。おいらも無間地獄に飛んでっちまいそうです。あー、書けない。
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