「聖戦の朝食」

煩先生

 

玉子を剥いて

残る可能性が

舌の上で蕩け

胃に自殺する


或いは秘教を

健気に讃えて

神託の愛だけ

爆弾で奏でる


安置所で凍え

好物を想えば

僅かな追憶に

祝福が満ちる


磨いた感傷に

苦悩は前菜で

自然的な業が

死を調理する

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「聖戦の朝食」 煩先生 @wazurai

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