グリムノーツ 「不幸な男」

@Kou1287

第1話不幸な男1

 これはエクスたちがある想区で出会った一人の男とのちょっとした物語・・・。



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「足跡があるわ・・・これをたどれば森を抜けられるはずよ。」

レイナは森の中に残された足跡を探偵のように観察しながら言った。おそらく彼女には名推理であったのだろうかエクス、タオ、シェイン、ファムの方に向き直ると満足げな表情をしている。

「今度は本当に人の足跡だろうな?お嬢。」

タオが疑うようにレイナに聞いた。

「あっ、当たり前でしょ!ちゃんと確認したわ!!」

「お嬢にとっちゃ当たり前じゃないから聞いたんだよ」

「そっ、そんな時も・・あるわよ・・・・」

そう言われても仕方がないことはレイナ自身もわかっており、タオに抵抗するも声は段々と弱々しくなっていった。

「うししっ、さっきは動物の足跡を人の足跡と間違えてたどっちゃったからね!」

いたずらっ子のような笑みを浮かべてファムもレイナを追い詰める。

「うっ・・」

「まあまあ皆さん、姉御がこうなのはいつものことじゃないですか」

シェインの優しいようで優しくない一言でレイナにとどめをさした。

「みんなひどいわよ!そこまでいわなくてもいいじゃない!」

みんなからのバッシングに泣きながら言った。

「ははは・・・」

泣いているレイナをタオ、シェイン、ファムが囲っている光景を2、3歩離れたところから眺めているエクスにはどうすることもできないので笑っておくしかなかった。

「とにかく足跡をたどるわよ!」

レイナは4人から逃げるように早足で足跡をたどっていった。

4人もやれやれという感じでレイナの後について行った。



「ねぇ!ちょっとあれ!」

しばらく歩いた頃突然レイナが大声で前方を指さした。

「どうしたの?・・・あっ!!」

エクスがレイナの指す方向に視線をやるとそこには男が一人倒れていた。

5人は倒れた男に駆けつけ、男の容態を確認する。

「おい、大丈夫か!」

「うっ、うぅぅぅ・・」

タオが男の肩をゆすり声をかけると男はかろうじて返事をした。

しかしかなり背中に深い傷を負っていた。

「早く手当をしないとヤバそうですね。」


カサカサ、ザザッ!!


突然生い茂った草がかすかに音をたて、5人がそれに気が付いた瞬間ヴィランが草の中から飛び出してきた。

「こんな時に・・みんな、ヴィランよ!」

レイナが叫び5人はすぐさま戦闘態勢に入った。

「ちゃちゃっとかたずけてこの人を助けなくちゃね~」

5人はそれぞれが所持するヒーローとコネクトし、襲い来るヴィランに応戦した。















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