消えたきびだんごの行方

ゆうひ

プロローグ

むかしむかしある山に、一匹の赤鬼が住んでいました。

赤鬼はふもとの村の人間たちと友達になりたいと思っていましたが、そのおそろしげな風貌で、いつも人間たちを怖がらせてばかりいました。


ある日、親友の青鬼がやってきて、赤鬼の悩みを聞くといいました。


「僕が村でひと暴れするから、君はあとから来て僕をこらしめればいい。そうすればきっと、人間も君が優しい鬼だと気づいてくれるはずだ」


赤鬼は言われた通り、村で暴れていた青鬼をこらしめ、そうして人間の友達を作ることができました。


次の日、赤鬼は青鬼にお礼を言おうと、青鬼の家を訊ねました。ところが・・・



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