グリムノーツ ~やらない理由なんてない~

機月

プロローグ

むかしむかし、あるところに

かぐや姫とよばれる

うつくしいむすめがおりました。


そのうつくしさに、数多くの求婚者がおしよせましたが、

いずれ月に帰る身であると、そのすべてをかぐや姫はことわりつづけます。

それでもあきらめない求婚者たちには、いつからか無理難題が与えられるようになりました。


ときの右大臣にあたえられた試練は、決して燃えることのない「ひねずみのかわごろも」を持ってくること。

ただし商人から買い取ることになっている、運命の書に記されたそれは偽物で、

かぐや姫にお目通りは早々にかなうのですが、結局結婚を勝ち取ることは出来ないのです。

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